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第29回 アレルギー週間 市民公開講座
日本アレルギー協会では、毎年2月にアレルギーに関する市民公開講座を開いています。
関西支部では、
京都(2/25(土))、滋賀(2/26(日))、和歌山(2/11(土))がWEB開催、
大阪(2/18(土))、奈良(2/23(祝))、兵庫(2/19(日))は会場とWEBの同時開催で、
おこなわれます。
また各会場とは別にzoomにて、
2月26日(日)『第29回 アレルギー週間市民公開講座 オンライン講演会』
も開催されます。
(※こちらは滋賀の講座と日時が同じなので、重複注意です)
近年は特にアトピー性皮膚炎の新薬が続々と出てきて、これからのアトピー治療は大きく変わるといわれています。
アトピー性皮膚炎をはじめ、食物アレルギー、喘息など、アレルギー疾患の最新の知識に触れてみませんか?
講座ではアレルギー専門医への質問も受け付けています。
居住地に関わらず、どの会場でも参加・視聴ができます。
すべて無料ですが、定員があり、事前申込が必要です。
詳しくは
日本アレルギー協会関西支部HP
『第29回 アレルギー週間市民公開講座』
からご確認ください。
(副)
今年の花粉は?
松の内も終わりますね。
やっとお正月が終わったばかりですが、花粉症のお話です。
日本アレルギー協会によると、今年の関西地方の花粉は2019年並みの大量飛散が予測されるそうです。
今年は花粉症対策をしっかりしておく方が良さそうです。
スギの花粉は例年1月〜2月に飛散します。
スギ花粉の後、ヒノキ花粉の飛散か始まりますが、スギとヒノキは同じヒノキ科で、共通抗原性があります。
そのため、スギ花粉症がある方の70〜80%にヒノキ花粉症もあるそうです。
症状が長く続くのは辛いですね。
花粉症があっても、体調によって症状の出方は変化します。
粘膜がしっかりしていれば、バリアされて、免疫が過剰に働くことを防ぐからです。
粘膜に小さな傷があったり、粘膜が乾いていて、花粉を洗い流せずにいると、強い炎症につながります。
鼻や目、喉の粘膜の傷を治して、潤いのある、丈夫な粘膜を保つことが大切です。
粘膜は血流によって栄養されるので、鼻や目、喉の血流を良くすることが対策になります。
鍼灸は、薬とは違い、必要な所へ血流を促すことができます。
細胞は毎日少しずつ造られて、新しく入れ替わるので、毎日のセルフケアも効果的です。
粘膜が整うのに少し時間がかかるので、花粉が増える前からケアを始めるのがポイントです。
また、花粉が付着して免疫が作動してしまうと炎症が増えますが、鼻の粘膜にワセリンを塗っておくと、花粉が弾けず、免疫細胞が活発化しにくくなるようです。
鍼灸とワセリン、今から始めて、春を楽しく過ごしましょう!
(副)
映画と勉強会
先週末は、いつもと違う日曜日の過ごし方でした。
まずは久しぶりに映画を観に行きました。
いろんな方にお勧めされていた「すずめの戸締り」です。
新海誠監督の映画は初めてでした。
震災もテーマになっていたので、人によってはしんどいところもあるかもしれませんが、とても良かったです。
ここ数年で見た映画は、「すみっこぐらし」、「おいしい給食」、「ワンピース」と、子どもに合わせての作品が続きましたが(今回もそうでしたが…)、今回はとても感動的な作品でした。
グラフィックもさることながら、最後の結末には、思わず涙しました。
内容は詳しく書きませんが、大切な人を亡くされた人には、是非見て貰いたい映画です。
悲しむよりは、癒されるのではないかと思います。
そんな感慨にふけった後、後輩の鍼灸院へ行き、勉強会に参加しました。
新しい会員向けで主に準備の為に行きましたが、講義してくれた先生の内容がとても良かったです。
内容は経営(集客)についてでしたが、なぜ鍼灸院を経営するのかも問われ、私もとても為になりました。
開業して年数が経つと、治療がしっかりしていれば、集客は頑張らなくとも良くなります。
そしてそれ以上に忙しくなります。
すると、目の前のこと、優先順位が高いことに、追われがちになります。
でも、優先順位が高い=大事なこと では、ありません。
とても大事なことでも、ついつい後回しになってしまうこともあります。
むしろ大事なことを考えるには時間がかかるから、優先順位としては低くなってしまうのでしょう。
大事が小事に埋もれてしまいます。
目の前のことを、ちょっと横に置いてみることも大切です。
今回みたいに、人の為に動いたり、初心に戻ってみるのも良いのでしょう。
普段と違う日曜日の過ごし方で、そんなことを思いました。
年末年始は何かと忙しくなりますが、余裕も作って、大事なことにも向き合える時間にしたいと思います。
(院長)
鍼灸で乾燥肌ケア
乾燥の季節になりました。
治療院でも乾燥からの肌荒れ、湿疹、ドライアイの症状を感じる方が増えています。
アトピーの方は、
・ 肌の水分を保つ力が弱い
・ Th2というタイプの免疫が活性しやすく、様々な刺激に反応しやすい
・ かゆみを感じやすい
という体質を持っています。
乾燥して表皮や粘膜に小さな傷ができれば、大気にある異物が付着して反応し、炎症をおこしてしまいます。
異物の侵入を減らすために、まずは保湿が必要です。
患者さんは、腸などのお腹のケア、食事に気をつけることに注目されますが、
異物にさらされている皮膚・粘膜の表面で、炎症をおこす免疫細胞の活性が始まるので、最前線である皮膚・粘膜表面のケアがとても大切です。
炎症が増えないように、肌表面の傷はなるべく早く治したいものです。
鍼灸では、皮膚・粘膜の対策として、
○ 皮膚・粘膜を強化する
○ 痒みを伝える神経の活性を落ち着かせる
ことができます。
湿疹のある患部には、循環不良があります。
鍼灸で患部の循環を促して細胞が修復されやすくします。
また、刺鍼によって皮下に微細な傷をつけることでコラーゲンなどの皮下組織の再生が活性します。
湿疹のある皮膚では、かゆみを伝える神経が活性して、かゆみを感じやすくなっています。
掻けば皮膚に傷ができ、異物が侵入しやすくなり、炎症し、かゆみを伝える神経がさらに活性して、かゆみも増してしまいます。
鍼灸で皮膚の緊張をゆるめることで、かゆみを伝える神経の活性が落ち着きます。
つらいかゆみを減らすことができます。
鍼灸は腸などお腹のケアだけでなく、肌表面にアプローチして、辛いかゆみや肌の修復に対応しています。
(副)
体のためにセーブしない
しんどくなるのが心配で、やりたいことをやめたり、活動をセーブしすぎてしまう方がおられます。
とてもしんどくて、辛かったので、またそれに戻ってしまうのではないかと感じるためです。
不調を経験すると、多くの方が同じように感じられています。
楽しみだと思う予定があってもやめたり、しんどくなるかもしれないから、外出を控えたりされます。
でも活動を控えることは、かえって体が回復するのを邪魔することにもなります。
体は使うことで、活動することで、機能を取り戻していきます。
養生してある程度症状が落ち着いたら、次は活動していくことが大切です。
自分の体のことは、意外と自分にはわからないものです。
やってみてはじめて、ようやく、わかる材料が増えていきます。
はじめは少ししんどくなります。
でもしんどくなったことは、悪いことではありません。
しんどくなってしまったと、反省する必要もありません。
少しずつ負荷をかけていくことで、体が回復するスピードが速くなります。
回復しよう、修復しよう、と体が活性します。
いきなりきつい負荷は負担ですが、少ししんどいなくらいはちょうど良いです。
しんどくなったら、なってから休めばよいです。
「今日は頑張ったな」
「頑張って体の回復を助けたぞ」
と思って、安心して休んでください。
休む時に、セルフケアも味方になります。
お灸やローラーで体を労わったら、さらに回復を助けます。
しんどくならないように過ごすのではなく、やりたいことをしていくことで、体力が戻ります。
以前より、さらに元気にもなれます。
季節の変わり目、一緒に乗り切りましょう!
(副)