腸の免疫に肝臓が関わる

先日、日経メディカルで面白い記事を見つけました。
「腸の情報は肝臓を介して脳へ伝わる」というもので、
腸の膨大な情報はまず肝臓へ伝わって、そこで集約された情報が迷走神経によって脳へ伝えられ、脳はその情報をもとに迷走神経を介して腸の免疫の調節をしている。という仕組みが分かったのだそうです。

普段アトピーやアレルギーの患者さんのお体をみせて頂くと、肝臓と小腸の反応が強く出ています。
肝臓と小腸の不調が症状の悪化に関わっていると感じていました。
今回、腸の免疫の調節に肝臓が関わることが科学的にも検証されていて、なるほど!と納得しました。
小腸内で免疫の応答を穏やかにする免疫細胞を増やす、腸内細菌も見つかってきているようです。
体の仕組みが分かると出来ることも増えそうですね。

循環が良くないと病につながるので、まずは腸や肝臓の循環を良くして、働きをサポートしたいと思います。
ご自身で出来ることは、肝臓付近のツボ「期門」、小腸のツボであるおへその上下にローラーをしたり、お灸をすることです。
体のしくみにある脊髄反射を使って、ダイレクトに肝臓や小腸に働きかけてくれます。
こまめに優しい刺激を積み重ねることが効果的です。

アレルギーの気になる方や、おなかの不調がある方は、是非毎日取り入れてみてください。

(副)

花粉時期のケア

兵庫県では、スギ花粉の飛散がピークを迎えています。
次に来るヒノキのピークは3月下旬から4月上旬にかけてのようです。
 

治療院でも花粉症状の方の来院が増えています。
お顔周りや内臓の施術で花粉症をお持ちの方も症状が緩和されます。
体調によって症状の出方が変わることは、患者さんご自身も体感されています。
しっかり睡眠をとって、目や小鼻の横のローラーや、肝臓ローラーケアを取り入れるだけでも症状は軽くなります。
 

花粉症の症状がある時期に甘いものを多くとると症状が悪化する例も多いです。
甘いものを食べると粘膜の毛細血管が拡張することで鼻水が増し、また、炎症部位に免疫細胞が集まりやすくなり、更に炎症が惹起されて、かゆみやムズムズ感も増します。
 

そして、花粉に触れなくとも何かの拍子に、くしゃみが連発、かゆみが止まらないという経験もありませんか?
一般的なものとしては、寒暖差アレルギーとも呼ばれたりする寒冷刺激により鼻水の出る症状や、辛いもので鼻ズルズルになる味覚性鼻炎、晴れた日に横断歩道の白線を見たときのような光刺激によるくしゃみ発作(photic sneeze reflex)があります。
調べてみると、性行為後のくしゃみ発作、満腹時に起こるくしゃみ発作(gastric fullness sneezing)などの神経反射的な反応もあるようです。
明確なメカニズムは十分解明されていないようですが、どれも副交感神経の興奮が関与しているようです。
ある部位で高まった副交感神経活動は、上位にフィードバックされ別の部位の副交感神経の活動も活発化するという仮説で、十分なエビデンスはないようです1)
 

話は飛びましたが、花粉症の時期に皮膚のかゆみを感じられる方も多いです。
角質がめくれるなど皮膚に小さな傷があると花粉が付着した時に免疫反応が起こり、湿疹に繋がります。
余計な免疫反応を起こさないために皮膚のバリアをしてあげると症状が軽くなります。
花粉が直接皮膚につかないように花粉を洗い流してから保湿剤をつけると効果的です。
更なるアレルギーの原因となる経皮感作も防げます。
 

粘膜は毎日作られているので体を守れる丈夫な粘膜が作られるように毎日セルフケアをすることをお勧めします。
この時期は甘いものを控えて、しっかり睡眠をとり、保湿&ローラーケアで乗り切りましょう。

(院&副)

1)近藤健二. 鼻炎の病態生理と神経反射. 耳鼻免疫アレルギー(JJIAO). 35(3): 261-265. 2017.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjiao/35/3/35_261/_pdf

 

花粉と体調

今年も花粉症の季節がやってきました。

花粉症による経済損失は、1日あたり約2,215億円という報告もあり1)、この時期のつらい悩みの一つです。

そして、同じ調査では、相手も花粉症だと親近感や好意を覚える人が、約5割もいるとか。

なので、昨年以上に早くから目のかゆみと鼻水の出ている私も、積極的に花粉症の話題を振っていきます。

すると、マスク生活で例年よりは無事かと思いきや、症状の出ている方が多いように思います。

アレルギーは、アレルゲン=花粉以外の要素も大きく関わっていることが示唆されます。

 

鍼灸にも抗炎症作用は言われていますが、その威力は弱いものです。

アレルギー反応を起こしてしまっているときは、抗アレルギー薬を使いますし、おすすめしています。

それでも薬の効き目がいまいちのときや、症状が軽いとき、そして花粉症によるその他の愁訴(頭重、首肩コリ、不眠、倦怠感 etc)には、鍼灸も大いに役に立ってくれます。

 

今のアレルギー症状を全て花粉のせいにせず、自分の健康状態や生活習慣を見直すきっかけにも思って、しっかりセルフケアしてこの大変な時期を過ごしたいと思います。

 

1)Panasonic 「社会人の花粉に関する実態調査」

令和3年アレルギー週間市民公開講座が開催されます

今年も2月2日のアレルギーの日が近づいてきました。

例年、近畿2府4県にて会場にて開催していました「アレルギー週間」の市民公開講座ですが、令和3年は2府3県の5会場でLIVE配信でのWEB講演会として開催となります。2月6日より毎週末、無料配信されます。
視聴にはインターネットへの接続とZoomアプリケーションが必要です。

全会場で受付開始しています。
全会場、内容が異なるので、ご興味のあるアレルギー等についていずれの配信日もお申込み可能です。

300~500名入室(視聴)可能な設定となっていますので、多くの方が視聴可能とのことです。
一般向けの講演なので気軽に参加できます。

日程、内容など、詳しくは日本アレルギー協会関西支部ページをご覧ください。

http://allergie-kansai.jp/publics/index/113/

(副)

2021年1月18日 | カテゴリー : アレルギー | 投稿者 : sorashiya