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鍼灸学会とセミナーに参加してきました
ご無沙汰しております。
しばらく投稿をサボっていたら、1年も折り返しに…
下半期はもう少し発信していきます。
6月はじめには、全日本鍼灸学会の学術大会がありました。
しばらくコロナ禍で現地参加していませんでしたが、今年は開催地が「神戸」だったので、いくつか発表にも携わりました。
私(院長)も災害ボランティア「はり灸レンジャー」の活動報告を行ないました。
コロナ禍でしばらく訪問活動は出来ていませんが、その分、これまでの活動を振り返りまとめることで、今後来たる災害にも備えています。
わずか7分の発表、5分の質疑応答でしたが、準備に多く時間を費やし、当日の発表もそれなりに緊張して、前の晩はよく眠れなかったりしました。
でも、外に発信することで被災地の状況や活動のことを知って貰い、私たち自身を知ることにもなり、必要なことだと改めて実感しました。
今回は多くの知ってる先生や学生さんが聞きに来てくれてホームのようでありがたかったです。
続いて、先週末は、母校の神戸東洋医療学院で、OB会総会とセミナーがありました。
セミナー講師は、日本代表ソフトボールチームトレーナーの村上純一先生。
村上先生は、私が専門学校生の時の「実技」の先生でした。
在学中のスポーツ大会や、中国天津中医薬大学の解剖学実習も、楽しかった思い出です。
そして、卒業後にも同時期に同じ大学院に通っていたという何かとご縁のある先輩でもあります。
『Adjust the twisting ~身体の捻じれを修正することで手にいれるパフォーマンス~』というテーマで、アスリートのトレーニングや調整方法だけでなく、広く臨床でも役に立つ内容でした。
選手の感じる不調は、どこから来ているのか、どこにつながっているのか、鋭い観察力で、広い視点で見ることの難しさを感じました。
お話も面白楽しく、実技も交えられて、あっという間の2時間でした。
東京五輪で女子ソフトボール代表の金メダル獲得のときの様子や裏話も話してもらえました。
トップアスリートとの接し方だったり、施術以外のことも参考になりました。
セミナー中はすっかり聞き入ってしまい、写真を撮ることも忘れていたのですが、最後に同級生と一緒に。
とっさに出たよく分からないポーズでしたが、娘に言わせると「パワ~」(by なかやまきんに君)だそうです。
懇親会には参加できませんでしたが、またゆっくりお話しできる機会を楽しみにしています!
(院長)
経営理念の中身
開業12年目にしてやっと定めた経営理念。
言葉だけ並べてもその思いは伝わりにくいと思うので、補足説明です。
ビジョン(Vision)
「鍼灸を通して心と体を健やかにし, 暮らしや仕事を楽しめる人を増やす」
私たちが鍼灸治療で患者さんへ提供したいことは、色々あります。
どんな人に良くなってもらいたいとか、どんな症状を改善してもらいたいとか。
鍼灸治療の目的は人それぞれで、細かいことを上げるとキリがないし、意識できなくなります。
理念はその中でも、優先順位の高い、最も重要な判断基準となるものだと考えています。
それが、上の一文です。
「治療」となると、「病気」を治すことがゴール(目的)と思われるかもしれません。
けど、病気が治れば、それで良しとはならないこともあります。
また、病気を治すことに精一杯で、今ある大事な人生を無駄にするのも残念です。
病気とは、その人が苦痛と感じるか感じないか、困るか困らないか。
体が不自由でも、難病を抱えていても、仕事や日常生活を楽しく過ごされる人はいます。
五体満足で、身体の不調が無くとも、日々の生活が楽しめない人はいます。
その病気や症状がゼロにならなくとも、今やこれからが楽しめたら良いと思います。
日常生活が楽しく送れれば、病気も快方に向かいます。
その為には、肉体的な体だけでなく、精神的な心も、健やかである必要があります。
それらは切り離すものではなく、心身相関、車の両輪となるものです。
鍼灸は、病気ではなく、その人を治療していきます。
私たちは鍼灸師であり、鍼灸治療を教える立場にもあります。
鍼灸治療の可能性を広めていくことで、より多くの人が救われると考えています。
ミッション(Mission)
「根拠に基づいた鍼灸治療を実践し, 広める」
鍼灸治療もいろいろです。
同じ鍼灸師でも、あやしいと思う療法も、多々あります。
また、鍼灸と言えば、東洋医学、中医学を連想される人も多いかと思います。
私たちの実践する「反応点治療」は、現代医学に基づいています。
科学的根拠に基づいた医療(EBM)を目指して、より客観性、再現性を持った治療を目指しています。
特定の人にしか出来ない、その時にしか出来ないのでは、その治療法は、科学的ではありません。
どうなるかわからないような施術は、リスクも伴います。
あやしい鍼灸ではなく、確かな鍼灸を実践し、それを広めていきます。
バリュー(Value)
・社会貢献を支える
少しまどろっこしい言い方ですが、鍼灸には、社会的影響力の大きい患者さんも多く来られます。
鍼灸に健康管理を求められていたり、自費診療であるが為、経済的に余裕のある方も来られます。
すると、自分たちが多くの人を治療する社会貢献よりも、少なくてもそういった人たちを支えることが社会貢献につながるのではと考えるようになりました。
この立地にあって、私たちのような小さな治療院には、その方が向いていると思います。
多くのスタッフを雇って、規模を大きくしていくのも一つですが、技術を伝えるには多大な労力も必要とします。
それは他の組織として、実現していきたいと思います。
・医療者、介護者を支える
影響力のある人を支えるという考えは、上記と同じです。
今回のコロナ禍でも、医療者、介護者の苦労は、誰もが見聞きされたのではないかと思います。
多くの人を救い支えるのは、そういった現場の医療従事者、介護者、さらには研究者です。
そういった人を支えることも、大変意義があることだと思っています。
また、そういった人々にも鍼灸を取り入れて貰う為には、鍼灸が医学的に認められる必要もあります。
そういう意味でも、現代医学が言語の鍼灸治療が、より求められてくるのではと思います。
・学び続ける
医学が日進月歩であるように、鍼灸学もそうでなければいけません。
根底に変わらないものもあるかもしれませんが、手段や方法としては変えていく必要はあるでしょう。
昔の人々と暮らしや環境も大きく様変わりしています。
人の暮らしや仕事を支える為には、医学や鍼灸学以外のことも、学んでいく必要があります。
鍼灸は適応範囲も多いので、その分、学ぶことも多大です。
一生学び続ける努力は必要です。
学生に教えることも必要な学びだと思っています。
・謙虚である
私たちが接する多くの方が先輩でもあり、足りないと感じることも多く、自ずから謙虚にはなります。
が、私たちが尊敬する多くの方も、謙虚です。
年を重ねると、間違いがあっても、注意されにくくなってきます。
自分で省みられれば良いですが、気付かないこともあります。
謙虚であることで、伝えてくれることもあります。
私たちは患者さんの治療を通して学ぶことも多いです。
謙虚な姿勢を無くしては、大事なことも気づけなくしてしまいます。
「先生」と呼ばれると、ついついその気になってしまうので注意です。
自分の考えや主義主張が、誰にとっても正しいわけではないことも、常に意識しています。
・今を大切にする
これは私たち二人に共通する価値観でもあります。
親や友人を早くに亡くしたり、病気で大変な時を過ごしたり、大きな災害を目の当たりにした経験も大きいと思います。
将来の為に今を犠牲にして、将来が来ないこともあります。
老後の為に生きて、老後が訪れないこともあります。
決して、将来どうなってもいいから、今が良ければよいということではありません。
出来る限りの備えや予防は大事だと思っています。
けど、いつ何が起こるか分からない将来の為に、今を疎かにしたくはありません。
私たち自身もそうですし、回りの人たちにもそうであって貰いたいと願います。
以上、こういった思いで定められた「治療理念」です。
また変わっていくかもしれませんが、今はこういった考えで治療に携わっています。
(院)
経営理念
昨年末、後輩のための集客についての勉強会に参加しました。
その時に、まず「何のために鍼灸院を経営するのか?」が大事で、経営理念を考えようという話になりました。
当院も開業してもう10年以上経ちますが、明確な文章にしたことはありません。
どういう思いで開業したかは、ブログに書いたり、プロフィールなどに載せています。
途中、何度か考えたこともありますが、こういう大事なことって、決めるのに時間がかかります。
忙しくなると後回しになり、今さらもういいやと思っていましたが…
時間をかけて昨年末から考えることにしました。
まずは、経営理念を掲げる必要性、どう考えたら良いかなど、YouTubeも見たりして、いろいろ調べました。
そして、一人で考えるのではなく、従業員、といっても副院長とですが、二人で考えました。
夫婦二人の治療院ですが、それぞれの思いや要望も再確認できて良かったです。
その結果、
ありたい姿や目指す目標として 「ビジョン(Vision)」、
使命や果たす役割として 「ミッション(Mission)」、
具体的な行動指針、価値観として 「バリュー(Value)」、
を考えました。
この内容や捉え方もいろいろ考えはありましたが、一番しっくりきたものにしました。
何となく分かっているつもりでしたが、言葉にすることで、意識するようにもなりました。
絵に描いた餅にならないよう、このホームページにも載せています。
それぞれの内容については、また詳しく説明していきたいと思います。
これまでも、年間や月間の「目標」は考えたりもしてきました。
開業当初から、回りの環境や思いも変わってきました。
また今後も変わることはあるかもしれません。
それでも、今後の残りの人生をどう生きて行くかを大事にしたいと思いました。
人生も折り返し地点が近づき、そんなことを考えるようになっています。
(院)
親の介護で学ぶこと
しばらくご無沙汰していましたが、父の介護も現在進行中です。
もうすぐ1年、介護認定の更新もありましたが、要介護3を継続です。
介護状況に大きく変わりはありませんが、少し意欲が感じられるようになりました。
すると、急に外出してみたり、転倒したり、救急車にお世話になったり、色々トラブルも起こります。
それでも、その都度、知恵と工夫で何とか過ごせているようです。
困ったことをどう前向きに考えるかで、介護の捉え方は大きく変わるように思います。
トラブル時はそれどころではないときもありますが、一歩引いた目で見られると良いのかもしれません。
どっぷりつかり過ぎない、良い加減、レスパイトも大事だと思います。
(仕事を辞めて介護に専念なんかも止めた方が良いと思います。)
そんな親の介護を通して、良かったと思うことをあげてみます。
1) 臨機応変になる
上にも書きましたが、困った事が色々起こります。
今まで出来ていたことが出来なくなったりもします。
体調が急変することもありました。
(たいてい夜間や休日だったりします…)
ある程度予測できることもありますが、そうはいかないことも多いものです。
決められたことをこなすだけでは、介護はしんどいものになります。
思い通りにいかないことも多いからです。(育児も同じですね)
それを苦にしない為には、普段から臨機応変な考えを持つ必要がありますね。
少々のトラブルには動じなくなりました。
あと、意外と直感が当たります。
長く見ていると分かることがあります。
鍼灸院の患者さんでも同じく、定期的に長く通って頂いているとその変化に気付くことがあります。
こういう感覚も、普段から養われていくんだと思います。
言葉では言い表せない感覚(第6感?)も研ぎ澄まされていくように思います。
2) 今を大切にできる
元気な体や命には限りがあることを感じます。
若いとき、元気なときに、病や死を意識することはあまりありません。
でも、それらはいつやってくるか分かりません。
将来の為に、老後に備えていても、老後が来ないこともあります。
大きな災害や戦争のときも意識できますが、身近でなかったり、時間が経つと忘れてしまいます。
身近な家族を介護や看病をしていると、それが「いつか」や「他人事」では無くなり、
「今」の「自分事」になります。
介護の為に時間は取られますが、そのお陰で大事なことに時間を割くようになりました。
今できることを、今することも大事だと思うようになります。
3) 今後の人生を考える
親の老いを見ることで、自分もいつかこうなるんだと想像します。
もちろん、育ってきた環境や時代が異なるので、同じようにはいかないこともあるでしょう。
けど、血の繋がる親であれば、遺伝する部分もあります。
性格も似ている所を感じます。
良い所を引き継ぎたいですが、衰えていく時は、どちらかと言うと悪い所に目がいってしまうもので…
そうなら無いように気をつけます。
望みを相手に伝えることは大事に思います。
老いたときに心身ともに穏やかに過ごす為には、若いときの過ごし方や、人とのつながりも大切に思います。
親の介護を通して、そんなことを学ばせてもらっています。
(院)
第29回 アレルギー週間 市民公開講座
日本アレルギー協会では、毎年2月にアレルギーに関する市民公開講座を開いています。
関西支部では、
京都(2/25(土))、滋賀(2/26(日))、和歌山(2/11(土))がWEB開催、
大阪(2/18(土))、奈良(2/23(祝))、兵庫(2/19(日))は会場とWEBの同時開催で、
おこなわれます。
また各会場とは別にzoomにて、
2月26日(日)『第29回 アレルギー週間市民公開講座 オンライン講演会』
も開催されます。
(※こちらは滋賀の講座と日時が同じなので、重複注意です)
近年は特にアトピー性皮膚炎の新薬が続々と出てきて、これからのアトピー治療は大きく変わるといわれています。
アトピー性皮膚炎をはじめ、食物アレルギー、喘息など、アレルギー疾患の最新の知識に触れてみませんか?
講座ではアレルギー専門医への質問も受け付けています。
居住地に関わらず、どの会場でも参加・視聴ができます。
すべて無料ですが、定員があり、事前申込が必要です。
詳しくは
日本アレルギー協会関西支部HP
『第29回 アレルギー週間市民公開講座』
からご確認ください。
(副)