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10周年
SORA鍼灸院は、2010年の7月19日の海の日に開業しました。
今日で10周年を迎えることになりました!
(ちなみに副院長が院長をしていた「彩はり灸院」も、2010年7月開業でした。)
師匠や先輩先生からすると、やっと10年、まだ10年です。
分院を持ったり、多くの従業員を雇うわけでもありませんが、私たちが望む鍼灸院に向かっています。
たくさんのご縁と支えがあって、今日に至ります。そんな皆さまには感謝しかありません。
それらをお返しできるように、また10年、20年、30年と、更なるステップを目指して、これからも歩んでいきたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
SORA鍼灸院
院長 森川 真二 ・ 副院長 森川 彩子
P.S.
そんな10年の感謝の意を込めて、SORAのノベルティを作りました!
明日から来院の皆さまに、お配りします。
3ヶ月分くらいはあると思いますが、無くなり次第 終了とさせて頂きます。
体調を整えて、この大変な時期を乗り越えましょう。
ご来院お待ちしております。
勝手にブックカバーチャレンジ
先日は院長のブックカバーチャレンジをご覧いただきました。
せっかくなので副院長も。
ということで、SNSに上げることもなく、このブログで私にとっての7冊をご覧いただきたいと思います。
最近はすぐ役に立ちそうな本ばかり読むようになっていますが、若い頃に読んで、今はあまり読み返さなくなった本も自分にとっては大切だなと思います。
Table of Contents
一冊目
ノルウェイの森 上下 村上春樹
たいして本を読んでいなかった若い頃、本屋でふとジャケット買いをしたもの。
当時は何度も読み返して、この本の世界にひたっていました。
どこから読んでも心地よく読めたので、適当に開いては繰り返し読んでいました。
二冊目
風の歌を聴け 村上春樹
村上春樹さんのデビュー作です。
二十歳頃に親友がとても好きだと言っていて、私も!なんて盛り上がった思い出の一冊です。
三冊目
思い出トランプ 向田邦子
1980年に出版された短編集です。
何気ない仕草からうかがえる人の心が描かれていて、観察眼の鋭さにドキッとさせられます。
向田邦子さんすごいな、と思う一冊です。
四冊目
向田邦子の手料理 向田和子
料理が好きで、食べるのも、もてなすのも好きだった向田邦子さんの手料理を実の妹さんが紹介されています。
食にまつわるエッセイなどもあり、読み物としても好きな本です。
五冊目
第三の脳 皮膚から考える命 心 世界 傳田光洋
皮膚という、いずれアカとなって剥がれ落ちる細胞の賢さ、精緻さにワクワクしました。
2007年の古い本ですが印象に残る一冊です。
六冊目
新版 動的平衡 福岡伸一
これは院長も選んでいました。
生命は自らを作りながら、また積極的に壊しながら命を保っているという動的平衡。
福岡伸一さんの本は視点を変えてくれます。
老いることや死がマイナスでもないような、また、自分も役割を持つ自然の一部のように感じることができる一冊です。
七冊目
スイッチオンの生き方 村上和雄
こちらは遺伝子学の視点です。この方の「サムシンググレイト」という本も好きですが、この本は子供にも読めそうにまとめられています。
遺伝子は 99.5 %同じで、違うのはスイッチがオンになっているかどうかだけ。
遺伝子を研究した結果、私たち一人一人がとても貴重な存在で、また、一人一人にたくさんの能力が眠っていて、まだまだ全然使っていませんよ!と教えてくれます。
一人一人の存在を全力で肯定して励ましてくれる一冊です。
(副)
7days ブックカバーチャレンジ
ご存知でしょうか?
7日間ブックカバーチャレンジ
-企画概要-
読書文化の普及に貢献するチャレンジです。
好きな本を1日1冊、7日間投稿するというもの。
「本についての説明なし」に「表紙だけ」の画像をアップし、毎日1人の友達を招待してこのチャレンジに参加してもらいます。
後輩から招待されて、平常時なら遠慮させて貰っていたと思いますが、GWの休みも重なり、面白そうだったので個人的にSNSに投稿していました(院長)。
本来なら毎回誰かを招待する(バトンをつなげていく)のですが、相手に迷惑やストレスにならないかとか考えすぎて出来なくなるので、招待はせず、職場と自宅の本棚にあるものを緩く紹介していました。
すると、懐かしい友人から連絡があったり、他の人の紹介する本が面白そうで購入したり、過去を振り返ったり、これからを考えたり、思った以上に楽しめました。
折角なので、こちらのブログにも「まとめて」ご紹介させて頂きます。
大変な時期ではありますが、この機会に出来ること、ちょっと面倒なことも、何か挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
Table of Contents
1冊目
初めの一冊は、本というよりは教科書ですが、今の人生に最も影響力のある鍼灸の本です。
鍼灸学校に通うまでは、鍼灸は、何か魔法のようなものに思っていました。
それが、この「反応点治療」を河村先生から直接学ぶことができ、魔法ではなく、科学的に考えられるようになりました。
それでも不思議なことや知りたいことはまだ多く、今大学院に通うに至っています。
もう15年も前に出版されたものです。
それでも臨床を経てやっと実感できることもあり、教科書のように読み返しています。
技術や知識的なことだけでなく、鍼灸師としてどう患者さんの期待に応えられるのか、常に考えさせられています。
2冊目
THE SENSE OF WONDER / RACHEL CARSON
センス・オブ・ワンダー / 訳 上遠恵子
自然が好きで、環境問題に取り組みたくて、農学部を選びました。
虫が好きで選んだ研究室も総合的害虫管理学(IPM)といって、環境保全も一つのテーマでした。
なのでレイチェル・カーソンといえば「沈黙の春」(Silent Spring)でしたが、今となってはこの本が気に入っています。
神秘さや不思議さに目を見はる感性。
大人になって失われてきているから、この本を大事にしているのかもしれません。
鍼灸師には、技術や知識も重要ですが、感性も大切に思います。
子育てする上でも、とても参考にしています。
3冊目
世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ / 編 くさばよしみ / 絵 中川学
子どもの日(5/5に投稿)ということで、今日は絵本を。
でもうちの子にはまだ難しいようで、大人向けかもしれません。
2012年リオ会議でのウルグアイ元大統領ムヒカ氏のスピーチ内容です。
こんな大統領がいるんだと感動したのを覚えています。
この世界的な事態で、いろいろ考えることはあります。
家族や一人の時間が増えて、本当に必要なものや大切なものは何だろうと改めて考えさせられます。
そしてタイムリーなことにムヒカ氏のドキュメンタリー映画二作品が公開予定でした。
この事態で公開延期や中断されていますが、一つは期間限定(5/8〜9/1)でデジタル配信もされるようです。
こちらも楽しみです。
4冊目
最近はあまり読まなくなりましたが、昔はよく漫画も読んでいました。
ギャグ満載ですが、パンに関わる知識や面白さが楽しめます。
私は大学卒業後、パン工場で働いていました。
パン作りは楽しく、将来パン屋を開きたいと思っていました。
今と無関係の職業のように思えますが、私の好きなパン屋さんは著書に「転職時にパン屋か鍼灸師になるか悩んだ」と書かれています。
きっと職人になりたいんだと思います。
私は鍼灸師の道を選びましたが、今でもパンは大好きです。
5冊目
特にこれからの時代は、知識より思考が必要です。
どんな分野でも、自分で考えるように言われたり言ったりしますが、考える力があれば、きっとそんなことを言われたり言わないわけで。
考えるのにもコツがあるように思います。
長く読み継がれているように、そのコツやヒントが具体的にわかりやすく示されていて、参考にしています。
6冊目
福岡ハカセの本は、どれもワクワクさせられます。
いくつかの著書に、センス・オブ・ワンダーも登場します。
ハカセの原点は、昆虫少年でした。
虫から学ぶことは多いのです。
こちらは新版で、加筆や新しい章が加えられています。
こういう科学や医学の本は、古いものより新しい方が良くて、読み直しています。
生命について知ることは、仕事にも役立つことがあります。
治療も楽しくなります。
7冊目
今日が最後の7冊目。
虫の本だけで7冊、いやそれ以上選べます。
それもありかと思いましたが、多くの人にとって虫は苦手なようで…
そんな虫はちょっと…という人にこの1冊。
虫嫌いの作者が、7人の虫の達人たちにインタビューしていき、虫嫌いを克服しようというもの。
やはり専門家の話は面白いものです。
知らない世界、知らない生き方に触れると、世界は変わるかもしれません。
もっと生きやすい世界に変わるかもしれません。
このブックカバーチャレンジも最後になりました。
人が紹介する本を見ても楽しいです。
知らなかった本も読みたくなって、いくつかポチッとしました。
ご興味とお時間のある方は、是非バトンを繋いでみてください!
(院)
風邪症状のセルフケア
不自由な日が続いていますね。
こんな時期に、のどの痛みや咳が出だすと心配になりますが、今は病院にも行きづらいものです。
もともと春は空気中の異物が多く、鼻やのどの粘膜に負担のかかる季節です。
鼻やのど、呼吸器の不調も出やすくなります。
「少しおかしいかな」と気づいた時にセルフケアができると、より効果的です。
ひどくならずに過ごせることもあります。
まず、のどのイガイガや痛みには、のどの中央の脇を、やさしくローラーします。
咳には、鎖骨下から胸の中央にかけて、やさしくローラーします。
やさしくローラーすることによって、のど と気管の循環が保たれます。
のど と気管の粘膜が潤って、ウイルスの侵入を防いだり、ウイルスや炎症物質が洗い流され、症状も改善します。
お子さんなら1回1~2分くらいで大丈夫です。
手で、さすられるのも良いでしょう。
大人の場合、1回5分を目安に、1日のうちのいつでも出来る時にしてみてください。
症状のきついときは1回5分を1日3回、こまめにできると効果的です。
根気よくケアするとしんどくなってからでも楽になります。
その他、だるさや疲れには、肝臓のケアが効果的です。
右胸の下、肋骨の上あたりに、ローラー鍼をしたり、せんねん灸を1つずつ2~3回すえると良いです。
頭痛には、小鼻の両サイド、こめかみのローラー鍼ケアがおすすめです。
顔の場合はお灸は使わずローラー鍼でケアしてください。
我が家では普段から予防的にセルフケアしています。
おかげで体調も良く過ごせています。
なるべく小さな不調のうちに対処してこの時期を乗り切りましょう。
(副)
不安やイライラにできること
外出自粛の生活は気分転換がしにくいですね。
運動もしにくく、体の循環も悪くなりがちです。
気持ちも不安定になりやすいかと思います。
天気の悪い日はなおさらです。
お天気の悪い日は気圧が下がって、代わりに体の内圧が増えるために、体の中が膨張していつもに増して滞りやすくなります。
特に影響を受けやすいのは内耳です。
もともと空間に余裕がない器官で、滞りも出やすくなります。
耳の中の滞りや不調は、近くにある自律神経の神経核に作用して、自律神経の働きの邪魔をしてしまいます。
今まで自律神経が自然に調節してくれていたものが乱れ始めると、気持ちも不安定になります。
自己不全感や不安感、イライラも増してしまいます。
「なんだかうまくいかない」「不安だ」など、いつもより感じる時は耳の中の不調が影響しているかもしれません。
耳の中の循環を保つことが気持ちの安定につながります。
耳の前から下にやさしくローラー刺激をしたり、さすったり、耳たぶを持って回したりすると良い対策になります。
1回2分以上、気が付いたときに何度でもできると効果的です。
耳の前から下には血管とリンパ管も通っています。
耳のケアは顔周りの循環も良くするので、お顔のむくみも解消されます。
不安、イライラ対策は、ついでに小顔にもしてくれますよ。
おすすめです。
(副)