汗をかく時期のお肌のケア・アトピーさんの入浴について

この暑さでは毎日滝のように汗が流れて、保湿ケアをする気も失せてしまうこの頃です。

でも頻繁に拭き取ったり洗い流したりしていると、汗と一緒に肌に必要な皮脂も流れてしまうので、この時期のお肌はパサパサになりやすくなっています。
SORAに来られる患者さんにも肌のごわつきを感じる方が増えています。

日焼けによるダメージの予防や、修復のためにも保湿は必要です。

以前は入浴後すぐに保湿しないと効果が無いように言われていましたが、最近では入浴30分後に保湿した場合でも、90分後の肌の水分量に変わりはなかったというデータもあるようです。

無理をしないで、少し体の熱気が冷めてから保湿するのも良いようです。

アトピーさんも入浴後すぐに薬を塗ったり保湿したりすると、熱がこもってかゆみが増してしまう例が多くあります。
余計な掻き壊しを防ぐためにも、熱気が冷めてからが良いようです。

アトピーさんの中には汗に含まれるマラセチアにアレルギー反応を起こしている方もおられます。
汗でかゆみが増す方は、ぬれたタオルで押さえたり(こすらない)、シャワーで流すのが良いようです。

アトピーさんの入浴にはいろいろな説がありますが、最近では、ジュクジュクした湿疹には、かゆみや炎症の原因になる菌が繁殖しやすいことが分かってきています。
なので、石鹸を泡立てて患部を優しく覆うように洗い、石鹸成分が残らないようにシャワーでしっかりすすぐのが良いとされています。

ジュクジュクが治まって、ある程度症状が落ち着いたカサカサした湿疹になったら、過度に石鹸を使わずに入浴やシャワー浴すると、肌の潤いを保ったり、肌に良い働きをするという常在菌を保ちながら清潔に過ごせるそうです。

過ごしにくい日が続きますが、一緒に乗り切りましょう。

(副)