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SORA鍼灸院のブログです。

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反応点治療研究会 実技講習会2024年

鍼灸講習会 定期開催による「 学ぶ→ 実践→ さらに学ぶ 」のサイクルで知識・技術習得!

痛みはどのように出現するのか?
自律神経とは?
内臓疾患に対する鍼灸治療はどのように行えばよいのか?
鍼をすると体にどのような反射が起こるのか?
など、毎回テーマを変えながら、2か月に1回、講習会を開催しています。

「鍼灸治療を解剖学的・生理学的に紐解いていく」そんな講習会です。

午前は講義・午後は実技の2本立てで、実技は習得レベルに合わせて指導するので、初めての方や学生さんも安心してご参加いただけます。

【2024年度 日程と各テーマ】
第1回 1月21日(日) 反応点とは(総論)
第2回 3月10日(日) 不妊と反応点治療(生殖器系)
第3回 5月12日(日) 胃腸炎と反応点治療(消化器系)
第4回 7月21日(日) 心不全と反応点治療(循環器系)
第5回 9月 8日(日) 平衡感覚・聴覚障害と反応点治療(耳鼻科系)
第6回 11月10日(日) 風邪症候群と反応点治療(呼吸器系)

<午前> 10:00~11:30 反応点治療の概論・各テーマ別の「講義」
<午後> 13:00~16:00 反応点治療の「実技」

【会場】
<午前> 灘区文化センター(神戸市立六甲道勤労市民センター:JR六甲道駅 南接)会議室
    (神戸市灘区深田町4丁目1番39号(メイン六甲Aビル4・5階))
<午後> ミントはり灸院 (JR六甲道駅より徒歩3分・神戸市灘区森後町3丁目1-5-201号)     

【対象者】
鍼灸師・鍼灸学校の学生

【参加費】
鍼灸師 7,000円 / 学生 5,000円 (午前+午後 1回分の金額です。当日会場にてお支払い下さい)

【持ち物】
鍼灸道具(普段使っているもの)・スリッパ・筆記用具。
服装は自由、ラフな格好で結構です。

【お申し込み】
以下のURLか下記チラシのQRコードよりお申込みをお願いいたします。
https://forms.gle/ad6NLHc9sW7S243z7
反応点治療研究会のホームページからもお申込みいただけます。
https://hannoten.com/

 

「講義」だけなら オンライン受講、録画視聴も可能!

午前の講義のみ オンライン受講も可能です
申込者は、1か月限定でアーカイブ視聴も可能です。
当日参加が無理な方も、録画を後でご覧頂けます。
反応点治療を知りたい方、会場での参加が難しい方、日時の都合が合わない方、下記サイトURLかチラシのQRコードよりお申し込みください。

【オンライン講習費】
鍼灸師2,000円 / 学生1,000円 

【お申し込み先】
https://hannouten.peatix.com/

反応点治療関西実技講習会2024年

 

第30回「アレルギー週間」市民公開講座

今年初めての投稿です。

今年も宜しくお願い致します。


元日から続く地震の被害が気がかりです。

2週間が過ぎて、まだ厳しい状況が続いています。

然るべきときに、被災地のためにできることをしたいと思います。


関西では日常がスタートしています。

例年通り、2月の毎週土日には『アレルギー週間市民公開講座』が開かれます。

今年は30回目の開催となります。


関西各地でアレルギー専門医が市民向けの情報を発信してくれる貴重な機会です。

アレルギー疾患の治療や予防について理解を深めてみませんか?


講座は無料ですが、事前申し込みが必要です。

WEBでの参加もできます。

詳しくは『日本アレルギー協会 関西支部』HPから『第30回「アレルギー週間」市民公開講座』をご覧ください。

アレルギー市民講座2024


写真は神戸会場のチラシです。

その他、大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山でも開催されます。

どの会場でも受講できますし、複数受講も可能です。

全てアレルギーに関する情報ですが、各地講演内容が違うので、ご確認ください。

(副)

寒くなると増える心疾患の予防に鍼灸

朝晩の寒さがこたえる季節になりました。
つい先週まで暖かかったので、急な変化に対応するのに、体も大変です。

寒い季節に増えるのは「心疾患」です。
急な気温の低下で血管が収縮し、元々動脈硬化があれば、血管が詰まりやすく、心筋梗塞が誘発されます。

寒さで風邪もひきやすくなります。
風邪による、気管支や肺の炎症は、反射性に心血管を収縮させるので、風邪の時に心疾患が増えてきます。

心疾患や脳梗塞の原因となる動脈硬化は、なんと40代には、ほぼ全ての人にみられます!
早めの対策が必要です。

心臓の栄養血管(冠状動脈)の血流改善や、高血圧、動脈硬化の改善には、運動や鍼灸がおすすめです。 
どちらも血流を良くして血管を柔らかくします。

鍼灸は血管拡張を促すので、血流改善や循環改善が得意です。
血管が拡張すれば血圧も下がります。
良い血流を保てば、血流によって血管が刺激され、血管平滑筋がゆるんで、硬化してしまった血管も柔らかくなります。
また、免疫細胞に働きかけて、風邪を予防します。

鍼灸は、ほぐす、緩めるのは得意ですが、筋肉を鍛えるのは苦手です。
心肺機能を保ったり、全身の循環を助ける骨格筋を維持するためには、運動も必要です。

寒い季節も安心して楽しめるように、鍼灸と運動を是非取り入れてみてください。

 

(副)

 

ピロリ菌はいかに?

以前、ピロリ菌の除菌治療をした記事を書きました。

ピロリ菌の除菌治療
https://sorashiya.com/eradication-of-h-pylori/

 

実際に除菌できているかを確かめるには、服薬終了後、1か月以上経過して検査が必要です。
その検査に行ってきました。

今回は、「尿素呼気試験法(UBT)」という検査を実施しました。
その検査法の流れとしては、

  1. 容器に息を吐いて、呼気を採取します。
  2. 試験薬を飲みます。
  3. 20分ほど置いてから、再び呼気を採取します。

そんな息を調べるだけで、どうやって菌がいるのが分かるのか?と思いましたが、イラストのような原理のようです。

尿素呼気試験の原理
大塚製薬「ピロリ菌の検査と除菌治療」より

 

患者さんへの侵襲性(検査に伴う痛みや苦痛などの負担)も少なく、
感度(病気がある人をあると検出する確率)97.7~100%、
特異度(病気の無い人を無いと検出する確率)97.9~100%と、
ともに精度の高い検査です。

 

ちなみにその検査は、除菌治療から検査前までに、

  • 抗生剤、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を服用していない
  • 8時間前から絶食

しておく必要があります。

正確な判定をする為には、正しく検査を受ける為の「準備」があります。
当日検査できるからと言って、何も下調べせずに、当日ポッと行かないようにしなければいけませんね。
(そのつもりでしたが、何となく疑問に思って調べて正解でした。)

 

そしてその検査結果は…
陰性」でした!

つまり、「ピロリ菌はいないだろう」、
という結果になりました

 

もし「陽性」となれば、ピロリ菌除菌の再治療が必要でした。
前回の経験から、気が進まない治療でしたが、しなくて済んで、一安心です。

 

ただ、お医者さんからも伝えられましたが、ピロリ菌がいなくなったからと言って、胃がんのリスクが急になくなるわけではありません。
これまで40年?近く存在していたわけで、胃粘膜が荒らされている可能性もあります。
除菌後もしばらくは、内視鏡検査などを勧められました。
そして、成人になってからの再感染は少ないようですが、免疫力が落ちているときに入ってくると、また感染する可能性も0では無いようです。
衛生状態が悪いものの飲食は、注意です。

 

それと、ピロリ菌で抑えられていた(中和されていた)胃酸の分泌を、過剰に感じるかもしれません。
つまり症状としては、胃のむかつきや、胸焼け、逆流性食道炎などです。
それも時間と共に落ち着いていくことが多いようです。
きっと身体が適応していくのでしょう。
実は最近、みぞおち辺りや就寝時に寝返りが痛く感じるのは、その影響かもしれません。
食道をセルフケアして、穏やかに治まることを願っています。

 

ただ、こうして不調があると、身体のことを大事にするようになりました。
若い頃のように、日にちが経てば知らないうちに治っていることも少なくなく、時間を要するようにもなりました。
痛みや不快感は、からだのSOSかもしれないので、無視しないようにしたいと思います。

 

今回の検査、治療、検査で学んだこと

  • 自分の身体のことは、よくわかっていない
  • 検査や治療は、調べてから受けよう
  • 無病息災より、一病息災

 

(院)

ローラー鍼刺激による睡眠状態の変化

患者さんは鍼灸治療を受けると「良く眠れた」とよく聞きますが、実際にその効果はどうなのでしょうか?
また、睡眠をより良くする効果的な治療ポイント、セルフケア方法などが分かれば、実践してもらいやすくなります。
そこで、反応点治療でよく用いるローラー鍼刺激が、睡眠に与える影響を調べました。

 

睡眠障害に対する鍼灸治療の効果の研究では、睡眠評価の多くが主観的、つまり被験者(患者さん)自身がどう感じたかになります。
患者さんがどう感じるかも大事なのですが、その評価はいい加減なところもあります。
自分のことは分かっているようで、分からないことも多いものです。

患者さんの「良く眠れた!」が、本当にそうなのかを調べる為には、その睡眠状態を客観的に示す必要があります。
その方法として、今回、ウェアラブル装置(Garmin社製, Venu Sq Music)を用いました。

以前から、このスマートウォッチに睡眠モニタリングという機能があることは知っていました。
心拍数、HRV(心拍変動)、呼吸、活動レベルなどのデータをもとに、睡眠を3段階(深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠)に評価します。
自分でも良く眠れたと思った時は良く眠れた評価(深い睡眠時間が長い)で、いまいちだなと思った時はいまいちな評価(浅い睡眠時間が長い)でした。
気がかりなことがあると、よく眠れていない実感と評価も一致していました。

 

患者さんで検証する前に、まずは自分たちで試しました。
介入(施術)は、反応点部位へのローラー鍼刺激です。
患者さんご自身でケアできることを想定して、部位をいくつか絞り、刺激量も一定(5分間)刺激で検証します。

比較するのは、
・内耳点を刺激して寝た群
・鼻反応点を刺激して寝た群
・何もしないで寝た群
で、1週間ずつ記録します。

なぜ内耳点かと言うと、平衡感覚の失調が、自律神経機能を乱すと考えるからです。
めまい発作時は、寝てても頭を動かすと、目が回ります。
平衡失調の程度は大なり小なりありますが、その情報は睡眠障害の一つにもなると考えます。
めまい症と睡眠障害の関係性もいくつか報告されています。1)

次に、内耳点の刺激効果を調べる為には、それと比べる対照が必要です。
今回、その対照群には、何もしない無刺激群と、異なる部位として鼻の刺激群を設定しました。

それぞれの、
・総睡眠時間
・ピッツバーグ睡眠評価票(毎週)
・レム睡眠、浅い眠り、深い眠り(時間数)
・呼吸数(brpm)
・血中酸素(%)
を評価項目として睡眠状態を比較しました。

 

結果は…

まず、就寝時刻と起床時刻をできるだけ一定にしたので、総睡眠時間にほとんど差はありません。
主観的評価(ピッツバーグ睡眠評価票)もほとんど変わらず、呼吸数、血中酸素も一定でした。(個人差はありましたが、同じ人での群間差はほぼありませんでした)

そして睡眠段階として、深い睡眠時間と、浅い睡眠(レム睡眠)時間(分)はこちら。
(平均値 ± SD)

内耳点刺激で、若干の改善が見られましたが、それが偶然で無いかどうかは、もっとデータ数が必要です。

つまり、「内耳点にローラー鍼刺激をすれば良く眠れる!」と言えるかというと、まだ証拠不十分です。
それには、いくつか検証する必要があります。 

 

まず、このスマートウォッチの睡眠評価に、妥当性、信頼性があるか?
正確な睡眠評価を行うならば、脳波を調べる必要があります。
個人で導入するには難しいので、やはり簡易的な計測になりますが、
脳波で調べた場合と比較したい所です。

そして、今回たった二人のデータで、その二人が治療者でもあります。
その効果が、鍼灸の純粋な効果を示しているかは、あやしいところもあります。

その理由の一つに「プラセボ効果」があります。
被験者が良くなると思ってその介入(施術)を受けると、良くなるものです。
不眠症に対する過去の研究でも、実薬と偽薬を比較するとその差がなかった、つまり偽薬でも薬と同じような効果があったという報告もあります。2)
つまり、良く眠れると思えば、よく眠れることもあるということです。
そのプラセボ効果が働かないように、被験者も、試験者も、その介入が分からないようにするのが、二重盲検法です。

ただ、鍼灸の比較試験では、それが難しいとされています。
薬の場合、その薬効成分の入ったものと、入っていないものを、同じように飲むこともできます。
それが、鍼灸の場合、受けたことと、受けていないことを、それぞれに分からないようにすることは、困難です。
偽鍼といって、刺さない鍼を対照群とすることもあります。
が、刺さなくても効果が出ることはあるので、鍼灸の純粋な効果を示すことは難しいのです。

 

そういういくつかの制約や限界はありますが、それでも効果が出ることは、意味のあることだと思っています。
あとは、その鍼灸(反応点治療)単独の効果や再現性を、いかにクリアに示せるかです。

 

(院)

 
1) 許斐 氏元, 鈴木 衞, 小川 恭生, 他. ピッツバーグ睡眠質問票日本版を用いた めまい患者における睡眠障害の検討. Equilibrium Res Vol. 73(6)502~511. 2014.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jser/73/6/73_502/_pdf

2) Alexander Winkler et al. Effect of Placebo Conditions on Polysomnographic Parameters in Primary Insomnia: A Meta-Analysis. SLEEP, Vol.38, No.6, 2015.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4434559/