寒くなると増える心疾患の予防に鍼灸

朝晩の寒さがこたえる季節になりました。
つい先週まで暖かかったので、急な変化に対応するのに、体も大変です。

寒い季節に増えるのは「心疾患」です。
急な気温の低下で血管が収縮し、元々動脈硬化があれば、血管が詰まりやすく、心筋梗塞が誘発されます。

寒さで風邪もひきやすくなります。
風邪による、気管支や肺の炎症は、反射性に心血管を収縮させるので、風邪の時に心疾患が増えてきます。

心疾患や脳梗塞の原因となる動脈硬化は、なんと40代には、ほぼ全ての人にみられます!
早めの対策が必要です。

心臓の栄養血管(冠状動脈)の血流改善や、高血圧、動脈硬化の改善には、運動や鍼灸がおすすめです。 
どちらも血流を良くして血管を柔らかくします。

鍼灸は血管拡張を促すので、血流改善や循環改善が得意です。
血管が拡張すれば血圧も下がります。
良い血流を保てば、血流によって血管が刺激され、血管平滑筋がゆるんで、硬化してしまった血管も柔らかくなります。
また、免疫細胞に働きかけて、風邪を予防します。

鍼灸は、ほぐす、緩めるのは得意ですが、筋肉を鍛えるのは苦手です。
心肺機能を保ったり、全身の循環を助ける骨格筋を維持するためには、運動も必要です。

寒い季節も安心して楽しめるように、鍼灸と運動を是非取り入れてみてください。

 

(副)