父の退院から1ヶ月が経ちます。
自宅での生活にも慣れてきて、必要なモノやことが分かってきました。
退院直後は、次々と起こる事態に対応しないといけないので、目の前のことでいっぱいでした。
それが、少し時間が経って落ち着いてくると、その大変さや先の不安も感じるようになります。
これまでの経験だと、災害後や出産後、何か初めての大きな出来事後の心情の変化にも似ているかもしれません。
そんな時に大切にしたいのが「レスパイト」。
訪問介護の仕事を始めた頃に教えてもらいました。
そして、その必要性も。
「レスパイト」(Respite)とは、英語で「小休止」「休息」「息抜き」といった意味の言葉です。
「レスパイトケア」という言葉もあり、
介護する人に提供される計画的、もしくは緊急の、一時的なケアである。
言い換えれば、「ケアする人のケア」である。1)
とあります。
介護の場合、その手段として、介護サービスの利用があります。
デイサービス(通所介護)2)や、ショートステイ(短期入所生活介護)3)は、利用者(介護を受ける人)の支援やリハビリにもなりますが、介護者(介護をする人)の負担を軽減する目的もあります。
また、鍼灸院に通うことが「レスパイト」になっている方もおられます。
介護の疲れを取りに来られたり、介護を受ける人も来られたり、一緒に来られたり。
在宅介護で一人で通うことが難しい人には、私たちが自宅に伺って一緒に治療させて貰ったりもしています。
介護の大変さを知って、ますますその重要性も感じます。
他に、私にとっては、仕事をしている時間もレスパイトになっています。
仕事が忙しいことで、気が紛れることもあります。
介護のことから少し離れられると良いのでしょう。
同じ屋根の下でずっと介護を続けられる人は本当に大変だと思います。
ストレスも、ずっと続くと大変ですが、少し途切れるだけで、助かることもあります。
また、少し離れて客観的に見ることで、見えてくることもあります。
「育児」でも同じようなことが言えるかもしれません。
最近、介護が大変だという内容の投稿になっていますが、介護ができて良いこと、嬉しいこともあります。
もう少し余裕が出来たら、そんな内容の記事を書きたいと思います。
(院)
1) レスパイトケア
2) デイサービス
3) ショートステイ