更年期障害

女性だけでなく男性にも症状が見られます。

ホルモン分泌の減少により起こるといわれていますが、減少の仕方がゆっくりであればそれほど強い症状にはならないようです。

ホルモンの変動の大きい女性に多くみられるのはそのためです。

しかし、ホルモンや年齢だけが原因ではありません。

鍼灸で対処できるものです。

 

更年期障害の症状は?

ほてり、のぼせ、冷え、動悸、息切れ、頭痛、めまい、耳鳴り、肌の渇き、口の渇き、ドライアイ、発汗などの自律神経失調様症状が現れます。急なホルモンの減少にからだがついて行けず、さまざまな全身症状が現れます。自分でもわからない不調に、不安、イライラ、不眠など気持ちの面でのつらさも増えてきます。

つらさの一つに「原因が何かわからない」ということがあると思います。原因がわかれば、その対策をします。しかし、それが自分でもわからないから、どうしたらいいかわからない、つまり対処のしようがなくなります。原因がわからなければ不安になります。

一般的にクリニックではこの不足している女性ホルモン(エストロゲン)を補う、ホルモン補充療法(Hormone Replacement Therapy:HRT)が行なわれます。しかし、ホルモンは非常に少ない量でからだに作用し、その変動、バランスも微妙なものです。ホルモンは、他のホルモンの分泌量にも影響を及ぼします。不足する分は補充できたとしても、その自然な変動やバランスを整えることは難しいと考えます。

 

更年期障害の治療

  1. 全身の反応点に施術し自律神経系を整えます。
  2. 内臓の働きを高め免疫力を強くします。

1 優しいハリ、温かいお灸、ローラー針による施術で、からだは安定してきます。

からだにかかる負荷を一つ一つ取っていくことでホルモンの減少によるからだの変化を穏やかにします。これは気持ちの安定にもつながります。

特に多い、めまい、耳鳴り、ほてり、のぼせなどは、耳鼻咽喉科領域の不調が大きく関係しています。反応点治療の得意とする不調です。

 

2 内臓反応点への施術で内臓の働きを高めます。

動悸、息切れ、頭痛、イライラ、などの多くの症状が落ち着いていきます。局所だけでなく、全身の免疫力を高めて症状の緩和、新たな症状の予防をします。

ホルモンの減少によって細胞を潤す力が減るので、あらゆる部位の乾燥、それに伴うかゆみや痛みなどの症状が目立ってきます。鍼灸刺激による血管リンパ管の拡張・透過性の亢進により、細胞を潤し、症状を緩和します。更年期の症状には高血圧、心臓疾患、動脈硬化などの疾患が隠れていることもあります。継続した、はりやお灸の施術はそれらの疾患の予防にもつながります。

更年期だから仕方ないと我慢されないで、症状の改善に一緒に取り組みましょう。