介護予防

人に弱みをみせたくない…

できれば介護されたくない…

この先どうなるかが不安…

鍼灸治療で介護予防ができます。

元気な身体で、今を、これからを楽しみましょう。

 

超高齢社会にむけて

これからの日本に間違いなく訪れるのは、超高齢社会です。2055年には、人口の40%以上が65歳以上になると予想されています。地球温暖化よりも、より身近に、そして確実に起こる社会問題です。

それに伴い心配されるのが、介護問題です。介護を必要とする高齢者が増え、それを支える介護者の不足です。その対策としては、介護者の充実と、介護を必要としないように元気になることです。

 

介護予防とは?

介護を受けない、介護を必要としないように防ぐことが「介護予防」です。介護保険法の改正においても、この「介護予防」の考えが、国の制度として導入されてきています。予防を強く言うのは、その先に起こる問題に対しての解決策が難しいからでしょう。ともかく、介護ができるだけ必要とならないように準備はしておきたいものです。

病気と同じです。なってしまってから対策するよりは、なる前に対策する方が効果的です。特に高齢者の体の回復力から考えると、一層その「予防」が重要になってきます。寝たきりを予防することは重要です。

では、その「介護予防」を実践するには、具体的にはどうすればいいのでしょう? 何を注意すればいいのでしょう?

 

要介護状態になる原因

まずは、介護を必要とするようになった原因を見てみましょう。上表は、平成28年国民生活基礎調査による、要介護状態になる原因の上位5項目です。

ここで注目すべきは、下の表の日本人の死亡原因とは違ってくることです。一般に死亡原因の対策として、生活習慣病予防はよく言われています。医療もここに力を入れています。しかし、要介護状態の対策としては、その生活習慣病予防では不十分とも言えるかもしれません。

「ただ長生きするための予防」か、それとも「介護を必要とせず元気に生きるための予防」。

どちらが重要と思われますか?

 

脳血管障害と認知症予防

要介護状態になる原因の第1位、2位が、頭に起こる病気です。どちらも誰もが避けて通りたい疾患です。それは、寝たきりになったり、障害を残す確率が高く、また明確な対策が少ないからでしょう。

原因、症状にこそ違いはありますが、共に脳内の血液循環不良を考えます。脳血管障害は、脳細血管の狭窄や梗塞が影響します。そして、認知症の原因はまだ解明されていませんが、脳血管障害が一因にあるものもあります。

つまりこれらの対策、予防として、脳血液循環の改善があげられます。そして、認知症に対しても、鍼灸治療でできることがあります。( 認知症治療 については、こちら

 

関節疾患予防

高齢者の関節疾患と言えば、リウマチ、そして軟骨がすり減って起こると言われる変形性股関節症や、膝関節症はよく聞かれます。軟骨がすり減ってくるから仕方ない…、長年の負担の積み重ねだから痛むのも仕方ない…、本当にそうでしょうか?

画像診断すれば(レントゲンやCT、MRIで見れば)、確かにすり減っているかもしれません。しかし、それと痛みが出るかどうかは別の問題です。事実、ほとんどの高齢者に、軟骨の磨耗は見られます。けど、痛みが出る人、出ない人がいるのは、痛みの原因がそれだけではないことを意味します。

痛みは、主に皮膚と筋肉から発生します。だから、ここに鍼やお灸をすることで、痛みを和らげることができます。痛みがとれれば、活動的になることができます。

 

骨折・転倒予防

骨折は、転倒の結果が主です。もちろん、骨粗鬆症などの疾患により、骨折だけ起こるリスクもあります。しかし寝たきりになる可能性がより高いのは、転倒による骨折でしょう。したがって、その原因を予防するには「転倒予防」を考える必要があります。

では、どのようなときに転びやすいのでしょう? 意外と、転びそうな場所や要因があって転倒するのではなく、日常の何でもない状況でよく転ばれています。つまり、高齢者の転倒予防を考えるには、住宅改修や施設の設備を整えるなどの環境整備だけでは不十分で、高齢者自身が転ばない予防をする必要があります。

 

なぜ鍼灸治療で介護予防か?

これらの要介護状態になる原因を、鍼灸治療、反応点治療でどう予防していくのか?

鍼灸刺激には、局所の血管拡張作用、血流改善作用があります。頭皮への皮膚刺激が、血流改善を促せば、脳血管障害、認知症予防に効果はあると考えられます。

関節疾患については、軟骨や骨よりも、まずは筋肉に注目します。痛みが問題です。痛みに対して動かさないことが、関節拘縮、筋肉の萎縮を生み、衰えていきます。したがって、痛みをとり、適度な運動を続けることが関節疾患の対策と予防になります。

骨折・転倒の対策は、平衡感覚の改善です。特に、平衡感覚の不調は、見過ごされやすい問題です。自覚症状としてわかりにくいこともありますし、通常医療では見逃されやすい部分でもあります。

そして反応点治療の大きな特徴に「不調のある部分の状態をいち早く発見することができる」があります。反応点は神経を介して現れ出るものなので、たとえわずかな不調であっても発現します。自覚症状に現れる前の対策を可能にします。

 

最期に

いつまでも元気で過ごしたいのが、誰もの願いです。できる限り介護は受けたくない、自分の力で自由に過ごしたい思いがあります。それには、病気と同じで、未前に防ぐ「予防」も大切です。

しかし、予防を一人で行なうのは難しいものです。甘えも出ますし、自分ではわからない身体の不調があります。だから、健康管理は人に見てもらうのも一つです。鍼灸院に定期的に通うこと、それは健康づくり、そして介護予防にもつながります。SORA鍼灸院では「日々の暮らしを楽しく、豊かなものに」をモットーに、介護予防にも力を入れております。