ぎっくり腰

歩くことはおろか、身動きできなくなることもあります。

はじめて経験すると、もうこのまま動けないのではという不安もあります。

何度か経験すると、またいつ起こるのかと不安にもなります。

突然起こるようですが、慢性的な原因があります。

その原因がわかれば、予防も可能です。

 

ぎっくり腰の原因は?

腰痛 と同じように考えられます。発症は、くしゃみをしたとき、重い荷物を持ったとき、無理な姿勢をとったとき、寒さで腰が冷え固まっていたときなどありますが、それはきっかけであって、原因は慢性的な筋の緊張にあります。いろんな複数の原因によって起こる、筋肉の緊張が問題なのです。

急性炎症と考えられることもありますが、鍼をして一瞬で痛みが緩和することもあります。炎症が瞬時に消えるとは考えられません。筋緊張性の痛みと考えたほうが、理にかないます。こむらがえりのように、筋肉のけいれんが広い範囲で起こっているようなものです。だからぎっくり腰も、鍼治療で筋を緩めることができればすぐ動けるようにもなります。

 

ぎっくり腰の鍼治療

したがって、治療方針としては、腰痛 の場合と同じです。

  1. 根本原因となっている胸腹部の内臓の状態を整える
  2. 痛みの発生している腰背部やお尻の筋肉、筋膜の緊張をゆるめる

腰の筋肉に影響を与える腹部内臓の反応点を施術します。患者さんそれぞれに違うぎっくり腰の原因を見極めます。内臓の回復には少し時間がかかります。ぎっくり痛を予防するためにはこまめなケアが大切です。

腰、腰につながるお尻、背中、腹部の筋肉をゆるめます。筋肉がゆるめば痛みは緩和し、可動域も広がります。腰の筋肉と、おしりや腹部など腰の筋肉を引っ張る部位の筋肉も同時に対処することも、ぎっくり腰の予防につながります。

ぎっくり腰といっても原因となっている内臓、緊張している筋肉は人それぞれです。手先の感覚によってその原因を見極め、筋肉をゆるめます。さらに、その大もとの原因に対処できれば、再発が防げます。