がんは身近な病気です。
がん=死ではありません。
生きることを楽しめるように、
からだのつらさを和らげていきましょう。
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がんの不安
高齢化に伴い、がんが見つかる確率も高まります。老衰で亡くなった人のからだを探せば、何らかのがんが見つかるといいます。そしてがん細胞は、自分の細胞です。がんは決して稀有なものでもなく、ごく身近なものです。がんを克服するというよりは、がんと共存するという考え方をします。がんを必要以上に恐れる必要はありません。がんも症状が出ていなければ、心配することはありません。
治療の不安
がん自体のつらさよりも、その治療やこの先の生活に不安を感じることが多いようです。治療がつらいものでなければ、がんに対する不安も和らげられます。がん治療は、不明な点もあって様々な情報であふれています。生きることに関わることから、その人の価値観により方針も変わります。がん「治療」に振り回されることなく、今の生活を大切にしたいものです。
がん治療のつらさには、抗がん剤や麻酔などの副作用のつらさもあります。代表的な副作用として、吐き気、嘔吐があります。抗がん剤が、脳の嘔吐中枢やその受容体を刺激したり、消化管粘膜に損傷を与えたりすることで起こると考えられています。この嘔吐・嘔気には鍼灸治療が有効とされています。
他にも、痛み・手足のしびれ、むくみ、口内炎など、様々な症状を伴うことがあります。それら一つ一つの症状に鍼灸治療で対策することで、その不安を和らげることができます。
再発・転移の不安
がんを治療できたとしても、その再発や転移が起こらないか心配になります。しかし、がんは予測不能なところがあります。その不安を払拭するには、できる範囲で健康管理を行ない、心の拠り所を見つけることもなど必要です。
がんに対して鍼灸治療ができること
免疫力、抵抗力、自己治癒力を上げることです。身体の状態を上げることで、病に対する抵抗力をはたらかせます。がん細胞に限らず、さまざまな症状に対しても、効果が期待できます。
治療のつらさでもある、抗がん剤などの副作用を軽減することも認められています。吐き気、痛み、しびれなどの症状を緩和することができます。それらのつらさを和らげることができれば、生活の質(QOL)を上げることができます。
がんに対する様々な不安や身体のつらさを払拭することで、気持ちは前向きになり、身体にもよい影響を与えてくれます。