最近、更年期症状でお困りの方の施術が増えています。
更年期には卵巣の働きが低下して、今まで卵巣から出ていたエストロゲンというホルモンが減っていきます。
エストロゲンは全身のあらゆる細胞に作用して潤滑油の様な働きをしてくれています。
更年期には、あちこちの細胞が乾いて傷付きやすくなる事で、炎症に繋がったり、滞って働きが悪くなります。
だから更年期症状は不定愁訴といわれるように、多種多様です。
でも、エストロゲンが減る更年期に、皆が症状に苦しむ訳ではありません。
エストロゲンという潤滑油が減っても、それぞれの内臓器官の働きがしっかりしていれば、症状は強く出ないで過ごせます。
また卵巣からのエストロゲンが減ることは、悪いことではなく、体の自然なサイクルでもあります。
閉経後は、脂肪細胞などにあるアロマターゼという酵素が作用して、他のホルモン(男性ホルモン)からエストロゲンを作るようになります。
エストロゲンは発ガンの原因にもなるので、多ければ良いというものでもありません。
鍼灸ではその人それぞれの働きの弱くなった内臓器官を見つけて改善していきます。
コリや循環不良を見つけて滞りを取ります。
すると症状が楽になり、過ごしやすくなります。
実は普段から鍼灸メンテナンスをされている方は、更年期症状が軽くなるので、きつい症状の方をお見かけしません。鍼灸は予防が得意です。
鍼灸で不調を取っていけば、エストロゲンの増減に左右されにくい体を目指せます。
お元気になられるよう、サポートさせて頂きます。
(副)