緑内障 Glaucoma


眼に起こる病気は不安です。

治らないとされていれば、なおさらです。

しかし、見えなくなった視野が回復する例もあります。

そこに希望があります。

 

緑内障の不安

 眼に起こる疾患は、非常に不安を伴います。今見えているものが、将来見えなくなったら…。視覚による情報量を考えれば、そのつらさの程度もうかがえます。

 それに加えて、治らないとされている病気。正確に言えば、まだ解明されていない病気。緑内障もそのうちの一つです。ただそういった病気には、あやふやな部分、見落とされがちな部分もあるものです。

 治らないとされている病気と診断されれば、不安でたまらないと思います。でも、心配はありません。まだ、その病気のことがよくわかっていない、解明されていないだけです。本当にその病気なのかもあやしいものです。さらには進行性の病気なので、予防も必要です。だから、今できる最善のことを考えましょう。

 

眼圧の疑問

 緑内障の原因として、眼圧の上昇が言われています。眼圧の上昇により視神経が障害を受けて、視野が欠損するとも考えられています。しかし、正常眼圧緑内障の方も多くおられます。そして、眼圧を下げても、残念ながら視野狭窄が進行される方もおられます。それは、眼圧だけが問題ではないことを意味します。

 そもそも眼圧とは、眼球内の圧力の事です。水晶体には血管がないので、眼房水により栄養が送られます。その眼房水が過剰に生産されるか、排出する排水溝(シュレム管)が詰まることで眼圧は上がり、目の奥にある網膜を圧迫していきます。特に弱い視神経乳頭の視神経を圧迫し、視野が欠損していくと言われています。(病院での一般的な治療としても、房水の生産抑制、排出促進させる点眼薬、内服薬、外科的な治療が行われます。)しかし、眼科で測る眼圧(水晶体の表)が、この視神経に影響している部分の圧力(水晶体の裏)と同じかは疑問です。眼圧に注目するよりも、眼房水の循環を改善することが大事です。

 さらには、視神経に栄養を送る脈絡膜や網膜の状態も重要になってきます。神経や細胞は血液により栄養を得て、老廃物を流して維持されています。その血流や循環が悪くなれば、神経細胞も死んでいきます。

 つまり、眼圧をコントロールするのではなく(結果的に下がってはいきます)、それら眼球まわりの環境の改善により、緑内障の進行を抑えられると考えます。

 

緑内障の鍼灸治療

1.眼周辺の刺激による、眼球周辺環境の改善

2.血液循環の効率UPを考えた全身治療

 眼に対する治療としては、眼のまわりの反応点を刺激することで眼球周辺の体液循環を改善します。視細胞に栄養を与える脈絡膜の環境を改善させて、視細胞を活性化させます。わかりやすく言えば、弱っている細胞に血液をしっかり送って、元気になってもらいます。そうすることで、悪化を防ぎます。視界がクリアになり、視力の向上が見られることもあります。

 それに加えて、全身治療を行います。特に重点を置くのが心臓と、首肩のコリです。そもそも頭部への血液の流れが不十分であれば、眼にも十分な酸素と栄養が送られません。その血液循環を阻害する要因を順につぶしていきます。首肩のコリは、頭部への血流に影響を与えます。

 症状の出ている部分だけでなく、そこに影響を与える要因を順に改善していきます。症状が出ているのは様々な要因の足し算です。それを一つ一つ引き算していくことで、その治らないとされる病気を治療します。

 

緑内障のセルフケア

 緑内障患者さんは、眼圧をコントロールするため毎日点眼を行ないます。点眼薬がよくいきわたるように、目にたらしてからしばらく目を閉じています。その目を閉じているときが、ローラー鍼タイムです。

 薬の効果はさておき、そうすれば、毎日セルフケアを欠かしません。たとえ数分のわずかな刺激でも、毎日続けていれば、ちりも積もれば山となります。「目薬さしたら、ローラー鍼」です。