糖尿病・網膜症 Diabetes / Retinopathy


 薬を飲んだり、インシュリンを投与すれば、確かに血糖値は下がります。しかし、低血糖などの副作用も不安ですし、何よりそれで合併症が防げるかが心配です。

 副作用のない鍼灸治療で、血糖値・HbA1cを下げて、合併症予防を目指しましょう。

 


血糖値管理の不安

 糖尿病で血糖値の管理となれば、血糖降下剤の服薬やインシュリンを投与することになります。しかし、薬の副作用として起こる低血糖などによるリスクも不安です。DPP-4阻害薬のような新薬も、長期的な安全性や有効性は不明です。

 血糖コントロール集中治療の効果を検証した大規模臨床試験の結果では、厳格な血糖値管理(強化療法群)の方が、総死亡率が高い結果も報告されています。血糖値を下げていれば大丈夫、とは言いきれません。

 

薬のリスク

 糖尿病の治療薬に限らず、高血圧の「血圧降下剤」、高脂血症の「コレステロール低下剤」なども副作用はあります。薬を飲んでその症状を改善したとしても、上記のように、薬を飲んで総死亡率が増加したという事実もあります。薬には副作用というリスクがあることも忘れてはなりません。また、多くの薬を飲めば飲むほど、それだけリスクが増えるということも認識しておくべきでしょう。

 もともと、身体はその必要性があって、その症状を生み出しているのかもしれません。そのサインを無視して無理やり抑制するのは、問題があって当然と言えるかもしれません。単にその症状を抑えればいいというものでは、ありません。

 

血糖値管理なら、糖質制限食

 糖尿病に対する現在の医療の対応は、投薬治療、食事指導、運動指導です。副作用のリスクや、現代病とも言われる背景を考えると、まずは「食事療法」が大切かと思います。

 食事療法で期待できるのが「糖質制限食」です。食後に血糖値を上げるのは、糖質のみです。つまり、糖質を制限することによって、食後高血糖は抑えられ、インシュリンを分泌する膵臓を休ませることができます。長期的な検証がされておらず疑問視をされていることもありますが、従来の「カロリー制限食」よりは、単純明快で、生理学的にも理にかなっていると言えるでしょう。

 ただ、いくら栄養成分的に良いとは言え、つらい思いや耐え忍んでまで、「食事」をするのはさみしいものです。その人の嗜好や精神的・社会的背景もふまえた、楽しめる食事を考えたいものです。

 

血糖値管理以外の合併症対策が重要

 イギリスにて行われた10年間の大規模臨床試験の調査結果では、強化療法と観察治療群での合併症の発症に、違いがほとんどないことが示されています。つまり、血糖値を管理しても合併症を防ぐには不十分であることを示しています。

 糖尿病は、自覚症状がわかりづらく、気付いたときにはもう手遅れということもこの病気の恐ろしい一面です。高血糖などの症状は怖くありませんが、合併症が心配なのです。その最大の心配である「合併症」に対しての予防・対策が少ないと思います。そのため、不安な日々を過ごす方が多くおられます。だからこそ、糖尿病の合併症予防が必要だと考えます。

 

なぜ反応点治療なのか

 ここで私たちの行う反応点治療が、糖尿病の合併症対策にどのような効果があるのか。反応点治療には、次の特徴があります。 

・不調のある部分の状態をいち早く発見することができる。

・末梢の血管拡張、透過性の向上を引き起こし、血管や組織の状態を改善できる。

 合併症の多くは、その末梢の血管が損傷することが原因です。つまり、末梢の血管や組織の状態に着目し、いち早く治療を行うことで合併症の予防が可能と考えます。

 治療方法は、全身治療を行います。問題のある部分をできる限り見逃さず治療することが重要です。特に、心臓、目、腎臓、四肢の末梢は重点項目です。合わせて、インスリンを分泌する膵臓の状態を、改善していきます。膵臓の反応点の改善が、血糖値、HbA1cの値を下げる結果も見られています。

 

糖尿病合併症予防

 糖尿病は自覚症状の現われにくい病気です。気づいたときには手遅れということもあります。しかし、合併症が起こってしまってからも、それ以上進行をさせないことが大事です。それには薬などによる血糖値管理だけではない、合併症対策も必要となってくることでしょう。

 糖尿病は不治の病ともされてきましたが、決してそうではありません。糖尿病の不安におびえることなく、明るい毎日を過ごしていただけることを願います。