又吉直樹さんの YouTube をみて

8月ももう終わりですね。

娘の夏休みの宿題に付き合って読書感想文に取り組んでいたら、こんなブログタイトルになってしまいました。

 

最近、ピースの又吉直樹さんの You Tubeチャンネルを観ています。

又吉さんが、あるテーマについて持つ感想を100個あげる番組で、又吉さんが、ご自身のエピソードを交えながら話される内容が独特で、優しくて、楽しく聞いています。

番組の中で、「又吉直樹が考える、繊細さんのリスト」というのがありました。

 

繊細さんとは、HSP (Highly Sensitive Person) といわれ、周囲からの刺激を受けやすい繊細な人を指します。

後天的でなく、生まれ持った気質であるとされています。

言動や感情への共感性が高く、また、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、の五感と、体の感覚にも敏感であるとされています。

人口の2割ほどの方が、繊細さんにあたるそうです。

 

又吉さんご自身では繊細さんだという認識は無かったそうですが、「ネットで繊細さんについて調べたら、自分の顔写真が出てきて驚いた」と、言われていました。(笑)

お話を聞いていると、又吉さんが本当に繊細な感覚で、細かなことに気づいて、自分の行動を調節されていて、それがちょっとおかしくて、つい見てしまいます。

又吉さんの本も読みたくなりました。

 

さて、鍼灸では、繊細さんが困られる症状に対応しています。

音や光、臭いに対する「過敏症」です。

五感や体の感覚の過敏性については、後天的に変化する余地があります。

眼や耳、鼻や咽の粘膜の不調があると、感覚が正しく感じ取れなくなり、刺激に弱くなります。

刺激を感じ取る感覚器は、粘膜上に並んでいるからです。

感覚細胞がウイルスなどに壊されてしまえば、再生するまで感覚がなくなることもあります。
(コロナウイルスの味覚の喪失がそうです)

また、一部の感覚が鈍くなることで、逆に残った感覚が鋭くなることも考えられます。

 

粘膜の不調とは、病院で分からないほどの損傷でも、常にあったり、範囲が広かったりすると、症状につながります。

鍼灸でケアすると、感覚器のある粘膜の修復が促されて、過敏症がだんだん落ち着いていきます。

「洗剤の臭いが平気になった」、「目のしんどさが減った」、「味を感じるようになった」などの感想を聴きます。

 

繊細さんがいることで、世の中が優しくなるのだと思います。

優しい感性はそのままに、過敏症だけ落ち着いて、過ごしやすくなって頂きたい思います。

鍼灸は少し怪しい感じがしますが、優しく心地良い鍼灸もあります。

過敏がしんどい時は、鍼灸もご検討ください。

 

(副)