震災が心臓に与える影響

今週は地震の話題が尽きませんでした。
家族や親戚、友人に被害のあった方、また職場が大阪で影響を受けている方。
この辺りでも、阪神淡路大震災のことを思い出される方は多かったです。
平常に振舞っていても、何かしらストレスを受けていることもあります。
余震が続くこともありますし用心して、無理せず過ごすのもいいかもしれません。

そんな震災が、心臓に与える影響というものがあります。
ちょうど来月の勉強会で「心疾患」について発表があり、調べていたところ見つけました。

 

「東日本大震災と阪神・淡路大震災における心血管死亡率の比較 – 死亡診断書の大規模データ解析」※1

震災などの災害発生時に生じる、循環器疾患の増加はよく知られています。
それがよくわかるグラフがこちら。

スライドで少し見にくいですが、グラフ左が阪神淡路大震災、右が東日本大震災。
横軸は年月、震災発生時を矢印で指しています。
縦軸はその被災地域の心筋梗塞の関連死亡率を示しています。
共に、発生月には急増し、その後も震災の影響が続いていることがわかります。
(心筋梗塞の発症には季節変動がありますが、前年までの同月と比べることで、増加していることが読み取れます。)

地震の身体的・精神的ストレスに加え、避難生活による環境的な変化もその要因です。
食生活が変化したり、身体を動かせる環境でなかったり、通院しにくくなったり。
実際に経験したり被災地に行ってみると、それは身に沁みて実感します。

震災関連死と取りざたされるように、災害発生後も気に掛ける必要があります。
東北の震災ボランティアでも、忘れられない経験があります。
命に関わる循環器疾患、その影響力は軽視できません。

 

動悸、息切れ、左肩や背中の痛み、全身のむくみなど、いくつか気になる方は、病院へもお勧めします。
鍼灸院でも「心臓」反応点に注目して、治療に取り組んでいます。
心臓が気になる方は、ローラー鍼やせんねん灸、手でさするセルフケアもおススメします。

 

※1 Comparison of cardiovascular mortality in the Great East Japan and the Great Hanshin-Awaji Earthquakes - a large-scale data analysis of death certificates.
Takahashi J et al.
Circ J. 2016 Jul 25;80(8):1689-94. doi: 10.1253/circj.CJ-16-0644. Epub 2016 Jul 7.