はり灸レンジャーで4回目の熊本訪問

熊本へのボランティアや新年度の準備もあり、ブログの投稿をすっかりご無沙汰してしまいました。そのはり灸レンジャーによる熊本ボランティアの概要と感想です。(院長、副院長と続きます。)


一日目 2017/3/19(日)

当日、芦屋駅から大阪行きの始発電車に乗って、新大阪へ向かいます。熊本へは、新大阪から約3時間で到着します。(東北まで高速バスで13時間かけて行っていたことを思うと、随分近く感じます。)熊本で他のメンバーとも合流し、最初の目的地へ向かいます。(今回のメンバーは、鍼灸あんまマッサージ指圧師1名、鍼灸師3名、アロマインストラクター1名の計5人。私たちは前回に引き続き、夫婦で参加でした。)

【益城町】木山仮設団地

ここは前回11月の訪問に引き続き、2回目の訪問でした。益城町で2番目に大きい仮設団地です。集会所もいくつかあり、前回とは違う集会所の利用となりました。

住民の方への告知が十分ではなかったようですが、当日の呼びかけで、まずまずの盛況ぶりでした。子どもたちやボランティアの方も来られ、にぎやかになりました。毎週子どもが集まれるイベントをされていたり、地域の方によっていろいろな企画もされていました。集会所の壁に貼られていた、東北からの励ましの声も、印象的でした。

 

【御船町】地域の食堂

こちらも前回に引き続き、2回目の訪問でした。被災されたのは、仮設住宅にいらっしゃる方だけではありません。被害を受けながらも、自宅に住まれている方もおられます。また、「みなし仮設」と呼ばれる民間の賃貸住宅を仮の住まいとして入居される被災者の方々もおられます。そして、そちらの方への支援が、十分に行き届いていないという話はよく聞きます。地域の拠点とも言えるこちらでも、そういった支援の届きにくい、孤立してしまいがちな被災者の方々のことを思われる声をお伺いしました。また、地元に戻って、復興の為にボランティアをされている方にもお会いしました。被災されたご自身たちが、どうやって地域を支えようか、何ができるのか、模索され、行動される姿に心動かされました。

 

二日目 2017/3/20(月・祝)

【南阿蘇村】南阿蘇ケアサービス

こちらは、昨年の8月以来、2回目の訪問でした。前回の夏の暑さから一転、雨もあってか、この時期でも寒さを感じました。

こちらでは、福祉施設サービスの利用者をはじめ、スタッフの方々にも施術を行ないました。トンネルが開通し、熊本市内から南阿蘇まで前回より20分程の短縮ができていました。しかし、まだう回路通勤の負担は続いているようです。ボランティアもあまり入らない地域で、レンジャーの訪問が大変喜ばれました。

介護福祉の現場は、ただでさえ人手不足、重労働です。そんな中での被災です。職員の方々の疲労が際立っていました。

 

三日目 2017/3/21(火)

【御船町】旧七滝中仮設団地

こちらは、昨年に引き続き、3回目の訪問です。1回目の訪問は、はじめて談話室が使われたような時期で、コミュニティもまだこれからという時でした。集まる住民の方々も、どこかよそよそしい感じがしていました。しかし今回は、外で歩かれている方を呼び込まれたりと、親しくなられている様子も見受けられました。やや山間にある仮設ながらも、活気がありました。しかし、東北でもありましたが、病院が遠いなど医療サービスの不便さが、気になりました。病院に行くほどでもない程度の症状に、セルフケアが役立ってもらえればと願います。

 

今回の活動は、全て訪問したことのある場所でした。ところが、用意した新しいカルテ50枚が足りなくなるほど、初めての施術の方が中心でした。鍼灸が初めてという方も多かったです。もちろん、以前に施術を受けられて、今回を楽しみに待たれていた方もおられました。しかし中には、混雑ぶりを見て、「前回受けたから」と、遠慮される方もおられました。被災者の方が、お互いに気遣われ、支え合われている様子も、印象的でした。

また、昨年から私たちボランティアをコーディネートして下さった方とも再会することができました。今回の全ての訪問地も、直接お会いして顔と顔のつながる関係があってこそできた活動です。こういった、1回切りではないボランティア訪問が、活動の場を広げてくれていると感じます。

復興には長い道のりですが、私たちにもできることを、今後もサポートさせて頂きたいと思います。

(院長)

 


 

私個人としては3回目の熊本訪問です。最初の参加地である、益城町、御船町、南阿蘇への再訪でした。前回には行けなかった南阿蘇にも伺え、懐かしい方との再会もありました。

益城町、御船町では震災後の緊急支援でサポートに入られていた団体がコーディネートをしてくださいましたが、今回からは地域の受け入れ団体と直接のやり取りでの初めての活動です。

益城町木山仮設住宅では、仮設にお住まいではない、地域の方も集会所のイベントに参加できるようになっており、活気がありました。伺った日も地域のボランティアの方が毎週開いている子供の集いの日でした。子供も、そのお母さんも、企画されたボランティアの方への施術もでき、充実した活動になりました。仮設にお住まいではない、地域のボランティアの方も皆さん被災されていました。地域の繋がりを作るために何ができるのか、皆さんが考え、お互いを支えておられました。仮設での新しい暮らしが少しでも過ごしやすくなることはもちろん、仮設には入らなくて済んだ方も、生活の立て直しにサポートが必要なのは同じ。仮設を拠点にして、地域ごと復興していこうという気持ちが伝わりました。

御船町では震災前からの繋がりが保たれた地域2か所での活動でした。前回受けられた方が来られ、良かったからと声掛けもしてくださり、とても充実した活動になりました。地域の人の明るさ、マンパワーを感じました。地域の繋がりがあれば、一人一人の不調にも気づくことができます。震災後に続く、体の不調についても、隣近所で把握しておられ、「大丈夫?」という声かけもできていました。すぐ近くでなくても、近隣の住民が困っていないか、意識を向けておられる方もおられました。人は「気遣われている」と感じるだけで心強いのだと思います。地域の方の、その大切な心遣いが印象に残りました。御船町の地域支え合いセンターの職員さんに伺うと、私たちが活動した御船町の2か所は、特に良い雰囲気のできた所なのだそうです。全ての地域や仮設住宅があのようになれば良いのでしょうが。

南阿蘇では、地域の福祉を支える福祉施設での活動でした。利用者さんとスタッフの方への施術でしたが、高齢の利用者さんよりも、スタッフの方々の疲労が気になりました。もともと忙しい業種であるスタッフの方々も、皆さん被災されています。トンネルが開通して山越えは無くなったものの、迂回通勤の負担も続いていました。周囲に身体をケアする施設も少ないようで、多忙もあり、メンテナンスを受ける機会のない方が、ほとんどでした。前回よりは環境が落ち着いたと話されていましたが、身体の疲労が際立ち、心に残る場所になりました。

今回の訪問を終えて、熊本の方々の人の温かさ、支え合う気持ちの強さが印象に残りました。地域の方々のお陰で沢山の方に施術し、セルフケアをお伝えすることができました。私たちのボランティアをきっかけに、鍼灸に通われたという嬉しいお話も聞けました。

まだまだ生活の不便や負担は続いています。被災された皆さんが少しでも過ごしやすくなられるよう、これからも、私達にできることを続けていこうと思います。

(副院長)

 

 

3/11を迎えて

東日本大震災から丸6年の今日、芦屋市では訓練の緊急速報メールが一斉送信されました。

朝10時になると、SORAでも皆さんのスマホが一斉に鳴りだしました。

 

節目に災害時の行動を改めて想像し、また日々の平安の有難さを感じることができます。

院長、副院長が参加しているはり灸レンジャーの活動も7年目を迎えます。

今年も東北での活動と昨年から加わったの熊本での鍼灸活動を予定しています。

まずは今月19日から熊本での3日間の活動が始まります。

 

関西には東北から避難され、生活されている方も多くおられます。

今朝の新聞では阪神間で109世帯298人、そのうち芦屋市には19世帯44人の方が今も避難生活を送られているそうです。

これからの活動として、こちらに避難されている方々への鍼灸ケアもできればと模索しています。

できることを少しづつ続けていこうと思います。