来年の花粉症治療

今年も暖かった先週あたりに、花粉症がひどくなっている方がおられました。サクラと同じく、遅めにどっと来た感じです。ここ西日本では、花粉はスギからヒノキへ移り変わっていますが、「ヒノキの方が症状がきつい」、「目のかゆみがひどい」、「ノドが不快」といった患者さんも多かったように思います。

スギに対してアレルギーを持っている人は、ヒノキも併発しやすいことが言われています。ヒノキに反応している人は、スギ花粉が飛び始めてから長期間、アレルギー症状に悩まされることになります。すると、始めは鼻だけにきていた人も、鼻詰まり⇒口呼吸⇒咽へ影響、という一歩進んだ症状に移りやすいとも言えます。症状は長引くほど、重症化しやすい傾向があります。

とはいえ、ヒノキもピークを迎え、春の花粉症は、あと少しです。鍼灸治療でアレルギー症状やそれに伴う他の症状(頭痛、肩こり等)を楽にすることができます。それら症状の程度は、体調などによっても変わります。花粉量と症状の度合いは比例しないようです。「花粉」だけが問題ではなく、花粉に対する「身体」の問題です。だから、花粉を責めるよりも、自分の身体を見直してみましょう。

また、一般的に、花粉症のようなアレルギーは、「一度発症すると治らない」とか、「アレルゲンに触れると必ず反応するようになる」と言われますが、そうでもありません。アレルギー疾患に関わる免疫反応は複雑です。単純に免疫が上がるとか、下がるとかでは説明できないものもあります。

そんな花粉症もできれば、マスクや抗アレルギー薬といった対症療法に頼らず、根本治療を目指したいところです。それには、一般的に根本治療として認められている「減感作療法」と同じく、花粉症の飛散時期を避けた、これから次のシーズンまでが重要なのでしょう。花粉症のつらさも実感している「今」が、治療の始めどきなのです。

かく言う私も、この春の花粉に対してアレルギーがあるようです。(そう、先週あたりにどっと。)そんな花粉に反応しない身体になったと、いつかご報告できればと思います。