第8回 関西⇔東北⇔九州ポジティブ生活文化交流祭!

毎年11月23日の祝日に大阪長居公園で開かれているイベント。

個人的には毎回遊びに出かけていましたが、今回は、はり灸レンジャーとして初めて出展しました。

会場は屋外ですし、寒さも気になりましたが、22人の方に鍼灸を体験して頂きました。


(施術する私、受付に座る院長と娘)

前日の雨で足元がぬかるみ、寒風の吹く中でしたので、お天気ならもう少し客足も伸びたはず?

このイベントには、地元関西、そして東北や九州から50を超える団体がブースを出展していて、美味しい食べ物やご当地グッズ、手作り品など、お手頃で素敵な商品が沢山でした。
施術の合間にしっかり楽しみもしましたよ。

今年の戦利品は、毎年楽しみにしている東北「千寿(ちじゅ)の会」さんの手芸品、大阪「こさり」さんのパンとお菓子、滋賀「つるや」さんのサラダパンとラスク、そしてステンレスのお皿!


(皿に乗るパンとラスクは翌日の朝食に)

娘が見つけて大興奮だったお皿は一枚200円。
いろいろな種類があり、高いものでも500円。

はり灸レンジャーのメンバーも次々に買ってしまったこのお皿、我が家は2枚も購入してしまいました(笑)

購入してからというもの、毎食この状態で食卓にのぼっております。

娘は「このお皿大好きすぎる~」と皿を抱きしめたり、磨いたり、満喫している様子。
楽しい買い物でした。

さて、来年はどんな掘り出し物があるでしょう。

できればもう少し暖かい祝日になりますように。

野球選手の鍼施術報道のその後

昨日はめずらしく夜テレビを付けると、めずらしく夜遅くに野球の試合が。
日本代表 × 韓国代表の試合がライブで放送されていました。
日本が9回裏で追いつき、逆転されるも、さらに劇的な逆転サヨナラ勝ち。
偶然にも面白い試合が見られて興奮気味でした。
そして気になっていた野球に関する投稿を。

 

ある野球選手が「鍼施術で神経麻痺を生じた可能性がある」という報道がありました。
数人の患者さんとの話題にも上がりました。
所属する勉強会や合宿でも議題に上がりました。

結論から言うと、鍼灸の針で神経障害は、あり得ないと私も思います。
(鍼の形状、神経の性状、麻痺を起こしたとする神経の位置、麻痺を起こす他の要因、症状出現と施術の時系列、過去の事例の検討などなど)
ただ実際その施術や経過を知るわけではないので、何ともすっきりはしませんでした。
それは多くの鍼灸師や整形外科医でさえも思っていたことではないかと思います。

 

それを代表するかのように、鍼灸団体等が連名で、9/21に球団側へ公開質問状を送っていました。
(その診断に至った医師や、鍼施術を行なったトレーナーに対する質問など)

全日本鍼灸学会HP
「プロ野球選手への鍼治療による長胸神経麻痺に関する報道について」

毎月発行される鍼灸の専門誌でも、特集が組まれていました。

医道の日本HP
「2017年11月号 緊急報告 鍼施術報道の検証」

そして先週 11/8に、その質問に対する返答が球団側からもありました。

全日本鍼灸学会HP
「はり治療による長胸神経麻痺に関する報道についての照会に対する読売巨人軍の回答について」

この回答からは、どういった施術を行なったかは、依然わかりません。
質問に対する十分な回答とは言えず、まだすっきりはしませんが…
鍼治療の有効性を認めている内容にはなっています。

 

今回の騒動に思ったのは、言葉の捉え方と報道の影響力でしょうか。

最初の報道では「鍼治療によって引き起こされた『可能性が考えられる』」ということでした。
それは確率が0でなければ、そういう言い方でも間違いはありません。
(万が一でも、0と断言できないから、こうして物議にもなったのでしょう。)
医師も可能性の話を言っただけに過ぎなかったのかもしれません。

ただ、それがこのように報道に取り上げられてしまうと、これだけの人々に影響も与えてしまいます。
普段から鍼治療を受けている人は、不安に思うことは少ないかもしれません。
しっかり説明ができれば、心配に思うこともありません。
ただ鍼灸を知らない人が、この最初の報道だけを聞いてしまうと「鍼は怖い」ともなるのです。
さらに、その後の球団側からの鍼治療に対する好意的な回答については、あまり取り上げられなかったりもするのです。
(実際、最初の報道を知っている患者さんも、その後のことは知りませんでした。)
だから、この文章を書きました。

鍼灸は、怖いものではありません。

より本質的な治療を

先日の鍼灸学会で感じたことは、鍼灸と一般医療との違いです。
(「鍼灸」学会とあって、鍼灸に肯定的です。)

日本では、「西洋医学」主体の医療となっています。
それは「病気」に対する治療が主になり、いわゆる対症療法も少なくありません。

例えば、高血圧。
血圧が高いから、それを下げる薬(降圧剤)を飲むことになります。
数値が下がると、治ったように見えますが、そうでしょうか?
身体は必要があって血圧を上げていたと考えたら、薬で下げるとどうでしょう?
また、血液の勢いが弱まれば、他に不具合が出てきてもおかしくありません。
よく臨床研究のアウトカムとして出される「死亡率の減少」もありますが、死ななければいいものでしょうか?(命に関わらない他の病気は?)

風邪のときは、どうでしょう?
発熱により免疫機能が上がりますが、解熱鎮痛剤は、熱と痛みを和らげてしまいます。
しかも熱と痛みが楽になれば、休まずに、無理をしてしまいます。
治すことと反対のことをしてしまっているとも言えます。
薬の種類や、場合によっては、脳炎・脳症を引き起こす可能性もあります。
抗生剤の多用で、耐性菌を増やしてきた現状もあります。

なぜ、血圧が高くなるのか?
なぜ、発熱しているのか?
なぜ、そこに痛みが出るのか?

鍼灸は「人」に対する治療です。
反応点治療では、痛みの出る原因にも注目します。
どちらかと言えば、そのなぜ?に注目した、本質的な治療と言えるのでしょう。

それでも、ついついその患者さんの訴える症状やつらさをどうにかすることに力が入ってしまいます。
そして、対症療法的にそのつらさだけを取っていくことの方が簡単だったりします。

でもそのつらさが、患者さんにとってどういう意味のあるものか?
それには、衣食住といった環境要因、そして遺伝子解析が進むこれからは遺伝的要因なども、考えられなければいけないのでしょう。
まだまだ知らない、知られていないことも多いものです。

「今、ここに」も大切ですが、目先のことだけでなく、これからのことにも目を向けられるようにしたいと思います。
病気にならないように「予防」ができるように。

一般医療よりは、時間をかけて、お話を聞くこともできる鍼灸治療です。
(お話よりも身体に出たサインが正直なこともあります。)

一歩踏み込んだところまで治療できるように、もっと勉強が必要だと切に思いました。

 

世界に誇る日本鍼灸

すっかりご無沙汰してしまいました。久しぶりの投稿です。
先週末、全日本鍼灸学会にいってきました。(院長)
毎年開催されていますが、今回は研究会の後輩の発表もあり、久しぶりの参加です。


(行きの飛行機にて。富士山が見えました。)

今学会のテーマが、この記事のタイトルの通りです。
鍼灸は中国の発祥ですが、日本独自にも発展してきました。
その日本鍼灸に対する思いが伝わってくるような内容でした。

例えば、日本式の方が、よく「触れる」ということ。
決められた経穴(ツボ)があって、ただそこに鍼やお灸を施術するのではありません。
人の身体に触れ、その人の反応点(治療点)を感じ取って、治療をします。
その「触れる」ことにも意義があり、科学的にも検証されてわかってきていることもあります。
(ただ触ればいいというわけではありません。)

日本独自と言えば、鍼管(しんかん)を使った施術もそうなのです。
盲目の人にも使いやすいように刺鍼するときに痛みが出にくいようにもなっています。
日本人の繊細さや器用さ、相手を思う気遣いなどが、日本鍼灸の発展につながっていると思います。

また、東洋医学(鍼灸)と西洋医学の比較もありました。
西洋医学の優位な点は多々あります。
ただ、より本質的な治療としては、東洋医学でしょう。
それは疾患に注目する対症療法ではなく、なぜその病に至ったのか?を考える点にあると思います。
死を見つめる医療ではなく、「生を見つめる医療」とも呼ばれていました。

他にも鍼灸の最新の研究はもちろん、ips細胞技術や遺伝子発現の多様性など、興味のある話が満載でした。
鍼灸は、身体全体を注目することから、その分野も多岐にわたります。
基礎研究から、痛み、運動器・スポーツ、内科・婦人科領域、難病、癌治療、そして教育や古典などなど。
それを2日間に詰め込むわけで、内容も濃くなります。

ちなみに、今年の学会会場は「東京大学」でした。
今回、はじめて足を踏み入れました。


(赤門)


(安田講堂)


(図書館)

立派な建造物と大きく育った木々の様子から、その歴史を感じました。
そのままずっと居たくなるようないい雰囲気でした。
(広い構内を革靴で歩き回り、足は痛くなりました。)

東京に行った友人とも出会い、刺激になりました。
これからまた臨床に生かしていきたいと思います。