第66回日本アレルギー学会

先週16日、17日の2日間、第66回日本アレルギー学会学術大会に参加してきました。
東京国際フォーラムで開かれた学会のテーマは、
「紡ぎだす、アレルギー学の新たな半世紀 ~知りえたコト、解くべきコト~」。
アレルギー症状の発現に関わるIgE抗体発見から50年を過ぎ、次の半世紀に向けてのテーマとなっています。


(ロビーの様子)


(会場の中庭)

アレルギーは症状が多岐に渡るため、内科、小児科、耳鼻科、皮膚科、眼科、基礎医学、各分野が参加する横断的学会でした。

未だ謎の残る皮膚のターンオーバーの仕組み、腸粘膜のターンオーバーの仕組み、皮膚バリアについて、腸内細菌について、炎症を起こすときに働く免疫細胞の種類、働きについて。

また、臨床での症例、新しくなった食物アレルギーのガイドラインについて等、今それぞれの分野で研究されている最新の成果が活発に交換される場になっていました。


(ポスター発表会場)


(企業のブース)


(これから開かれる講演等)

一般向けの講義ではない為、なかなか難しい内容も多かったのですが、皮膚のターンオーバーの仕組みと、腸内細菌についての講演は特に面白く聞くことができました。

腸には多くの細菌(異物)を住ませることで初めて栄養を取り込む仕組みがあり、また、その細菌があることによって免疫細胞を発達させる仕組みがあり、悪玉、善玉の区別なく、多くの種類の菌を持つことが健康に繋がる話は改めて印象に残りました。
細菌をいかに住ませて、感染せずに腸粘膜を守るのか、その仕組みも面白く、ワクワクする内容でした。
ある種の細菌が多いと特定の病になりやすいという事もいくつか解っているようですが、細菌が1000種類以上、数百兆個単位であるといわれ、解析はまだこれからのようです。

腸内細菌バランスは食事、感染、加齢のほか、ストレスによっても変化するそうです。
鍼灸には身体にかかるストレス(負荷)そのものを取ったり、ストレスの感じ方を和らげる効果があります。
多くの種類の菌が気持ちよく住める環境づくりに、鍼灸にもできることがありそうです。

身体にはいろいろな仕組みがあって、今わかっている仕組みもほんの一部なのでしょう。
研究されている先生方が、まだ何かあるはず、という意識を持っておらるのが伝わりました。
何気なく過ごしていると病や不調の方が目立ちますが、私たちの身体はやはり驚くほど精緻で、素晴らしいのだと感じました。

充実した2日間を過ごしてきました。
新しい知識を患者さんにもお伝えしていこうと思います。